例の、「集団的自衛権について憲法解釈変更閣議決定」のタイミングで自衛隊の隊員募集案内が届いたことに関して、8月6日付東京新聞【私説・論説室から】で以下のように述べています。
 
 ”AKB48採用の理由を防衛省人材育成課は「親しみやすいうえ、東北復興にボランティアとして活躍している。『人の役に立ちたい』という若者に訴えかける力がある」という。だが、自衛官になって「人助け」をしようとする若者の夢は「戦争参加の可能性」により、打ち砕かれたのではないか。「果てしない夢」はしぼんでしまったのに「夢のある自衛官になろう」と呼びかけるのだからブラックジョークというほかない。”
 
 この記事担当者は自衛隊の位置づけをどのように捉えているのか。自衛隊の主たる任務は「防衛出動」であり、地震、台風等における「災害派遣」は第三条後段の”必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。”であり、この記事担当者は何を考えているのか、自衛隊の本来任務である「防衛出動」について全く眼中に無いのか、無知なのか、自衛隊員は本来任務を全うするために自衛隊員になっている、ということをさしおいて、あくまでも憲法解釈変更が自衛隊員の夢を”「戦争参加の可能性」により、打ち砕かれたのではないか。”と強引に結論付けているのですから笑止千万です。国家の為に命をなげうつ覚悟で入隊した自衛隊員に対して失礼千万であり、国家の安全保障について全く無思慮にもほどがあります。
 
第三条  自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。
(略)