今回は少しまじめに、私の愛車 マツダ RX-7 RS(FD3S 5型)を紹介します。
世界で唯一、ロータリーエンジンを実用化した「マツダ」 ロータリーエンジンはドイツの技術者フェリクス・ヴァンケルが発明した極めてユニークなエンジンです。
通常のエンジン(レシプロ)は、ピストンの上下動によって出力を生みますが、ロータリーエンジンは、三角形を少し太らせたようなおむすび型の回転子が回転することにより、動力を生じます。
上下動を回転運動に転換するのではなく、直接回転運動を生み出すことができるため、力学的な効率に優れていて、当時、未来のエンジンと言われました。
ところが、1959年ドイツのNSU社によって開発発表されたエンジンは、40時間で壊れてしまうほどの欠陥品で実用に耐えるものではありませんでした。
自動車業界再編の荒波の中で、当時、後発メーカーだったマツダ(旧東洋工業)は、松田恒次社長の「技術は永遠に革新である」の言葉のもと、起死回生をかけてロータリーエンジンの改良に着手、様々な困難を経て1967年に発売されたコスモスポーツによって、世界で始めて実用化する事に成功しました。
純粋なるスポーツカー「RX-7」 それから11年後の1978年に初代RX-7、SA22C型が誕生しました。
ロータリーエンジンの高回転、高出力、小型軽量、低重心を生かした、運動性の高いスポーツカーであると共に、シリーズを通して特徴的なリトラクタブルヘッドランプ(格納式前照灯)が搭載されました。
1985年に発売された2代目RX-7、FC3Sは、スポーツカーとしての運動性能を追求し、突起物の少ない空力特性に優れたデザインになりました。
色あせない美しさと高性能「FD3S」 1991年、発売された3代目RX-7、FD3Sは、現時点でRX-7としては最終モデルです。
1993年、2型。
1995年、3型。
1996年、4型。
1999年、5型(マイカー写真)と改良を続け、5型ではターボチャージャー等の改良により、最高出力280馬力を達成しました。
また、ボディデザインの変更や高剛性化、サスペンション、タイヤを含め全体を見直し、高次元のドライブフィールと性能を得ています。
さらに2000年に6型へマイナーチェンジを行いましたが、残念なことに、2002年に販売を終了し、24年間の歴史に幕を閉じました。
要因は、主に過給器付ロータリーエンジンの環境対策への行き詰まりとされています。
その後、過給器無しのロータリーエンジン搭載車、RX-8へ歴史は引き継がれました。
RX-7 FD3Sは、ロータリーエンジン搭載車として世界でも類まれな車であるとともに、生産終了から時を置いても色あせない美しさを持った「ピュア・スポーツ」なのです。
自動車史に残る名車と言って差し支えないでしょう。