精霊の守り人

こちらだが、まず始めにこの動画で精霊の守り人を知った。

この動画はファンの方がアニメ画像を編集して作られたものだが、これだけを見ても、その画質の美しさに目を奪われる。これは一見の価値あり！！と思い、まずはアニメから、全放送分を見てみた。

　　精霊の守り人 13 DVD

アニメでは、絶賛されていた戦闘シーンもさることながら、その風景画像に目を惹かれる。

確かに、戦闘シーンの技や、カメラワークの動きは映画のよう、否、それ以上に素晴らしいものだった。

でも、それ以上に、その景色の美しさ、風景画像の緻密苗彩りにの方がより素晴らしく、書き手の技量を思わせた。
今現在もアニメ放送しているので詳細はこちらを。

そして、アニメを全編見終わった跡でこちらの小説である原作をよんだ。

音というのは、それだけでは時に意味がわからない。

文字であれば、その音の意味を悟ることが出来る。

また、アニメではキャラクターの背景を挿話として紛れ込ませることが出来るが、

小説ではそれが外伝として、別物になってしまう。

小説である原作では、各キャラの心情を、

アニメでは、原作似ないサブキャラたちの心情を上手く語っている。

原作をよみ、なおさら思ったことは、このアニメの演出がかなり傑作だということ。

原作の雰囲気を壊さず、それをさらにより深みを持たせて視聴者に伝えている。

原作はもちろん素晴らしい。

でも、それ以上に、このアニメもできはは素晴らしいと思った。
アニメのほうが原作よりも大分ボリュームがある。

かなり、満足のいく一品。

　　精霊の守り人 音楽篇 1

　　精霊の守り人 音楽篇 2

狐笛のかなた

　

ニコニコ動画を通じて、十二国記から、精霊の守り人を知り、そのアニメを観賞した。

その作品の面白さから、すっかり著者にはまってしまった。

それで、一気に図書館の本を予約し、最初に届いたのがこの「狐笛のかなた」だった。

以前「しゃばけ」を読んだが、十二国記といい、精霊の守り人（小説は未読）といい、やはり、この手の物語小説が一番好きだ。推理小説や、SF小説も読むようになったが、慣れがあるにしても、一番夢中に、無心に途中で止めることが出来ないほど一気に読んでしまうのはファンタジー小説の類らしい。

あれよあれよという間に一冊読み終えてしまった。

流石、児童文芸賞作品なだけに、読み易いだけでなく物語の進展が、最後がとても良い。

ネタばれになってしまうが、安心して読める。

解説の部分で小野不由美氏の十二国記の名があげられているが、誰かが誰より優れているとか、そんなことはまったくない筈だ。

上橋菜穂子氏と小野不由美氏では、読者に感じさせるもの、その世界が漂わせる雰囲気がまったく違う。

確かにジャンルで謂えば同じファンタジーに属するのだろうが、どちらも秀逸であることには変わらないし、並べることはあっても比べるのは間違っているように思われる。

小野不由美氏は、読者の背筋を冷たくさせるのに対し、上橋菜穂子氏の作品は、読者の胸を暖かくさせる。

ほんわかとした、大切な宝物を見せてもらったような、心温まる物語だった。

しゃばけ