お風呂を出て、マダニを足につけたまま考える。

今日は草むらを足で掻き分けてバッタ捕りをしたな…。

スキニーを履いてるからと、虫除けは子どもにしかしなかったな…。


間違いない、私はマダニに噛まれている。

時刻は22時。

もう病院はとっくに閉まっている。

さぁどうする?

救急に駆け込むほどのことなのか?
痛みも痒みもなければ、赤みもない。

しかし、以前かさぶたと間違えてポリポリしてマダニを取ってしまった母は、病院で叱られたと言っていた。

マダニは自分の頭を人の皮膚の中に突っ込み、口からコンクリート状のタンパク質を出して固定して吸血するのだそう。

素人が取ろうとすると、どうしても頭は皮膚の中に残ってしまい、危険とのこと。

自分で取るのはよそう。
痛くも痒くもないのに、そんな危険を冒すことはない。

そして何より私は疲れていた。

バッタ捕りで疲れた体を、一刻も早く休ませたい。


しかし、
この足でベッドに入っては、万が一コレが足から離れた場合、安息の地のベッドが危険地帯となってしまう。

絆創膏🩹しかない。

私はコレを絆創膏🩹で閉じ込めて一晩過ごすことにした。

吸血が終わると勝手に皮膚から離れていくというコレが…

吸血するとどんどん巨大化するというコレが…


一晩でどうなってしまうのかを考えると、恐ろしかったが、もう眠気には勝てなかった。