昨年度は、日本企業による海外を含むM&A件数が、約20兆円になりました。

皆さんもご存知のSoftBankによる、3.5兆円を使った、英ARM社の買収は記憶に新しいところではないでしょうか?

この流れは、いち早く、現在のトレンドに追いつくために、成長分野の企業を取り込む。自分が一から始めたんじゃ、とても早くに追いつけない、言わば時間を買うということです。

しかし、M&Aをやるためには、デュー・デリジェンスをしっかり行っていないと、無駄になるばかりか、買った本体にまで、屋台骨をやられることにもなりかねません。最近では、東芝の件がそうだと思います(当然反対意見もあると思います。WHの買収はかなり前なので、WHが買い取った訴訟相手方の企業がそんなに問題を抱えていたことは、その当時の東芝も予測不可能ですから)。

一方、特許切れ等を理由に、足元の利益確保が難しくなり、アステラス製薬が、更年期障害によるほてりを治療する薬を出しているベルギーのオゲタ社を買収しました。特に医薬品業界は、その規模の大きさによって、生き残りがかかっていますので、収益が見込める医薬ベンチャーなどを早くに取り込み、収益をあげ、大きな製薬メーカーとの勝ち残り競争で生き残りを図らねばなりません。

これから当座はM&Aでしのぎ、創薬メーカーは、その後、AI等を使って、薬になる候補を挙げさせ、試験を繰り返すと言った流れが加速することになると思われます。