「そこにいるのはなに?」
中学生の私。
ある日父親の仕事の都合で都内から地方に引っ越すことになった。
都会の生活は便利で、流行の最先端。
年頃の私は引っ越しなんてしたくなかった。
でも中学生が都内で一人暮らしをするわけにもいかない。
高校生になったら渋谷とかで遊ぶ予定だったのになあ…。
というより、私、友達出来るかなぁ…。
様々な不安を抱えながら渋々都会をあとにした。
引っ越した先の家は比較的高級なマンションで私は角の6畳の部屋を使うことになった。
持ってきた荷物の整理も一通り終わり、高級で物珍しいマンションを隅々まで見てまわることにした。
とりあえず私は料理が好きなのでキッチンへ向かった。
私「お母さん!綺麗なキッチンだね!!」
母「ホントね。もしかしたら都会より綺麗なんじゃない?」
母と会話している最中、ふと母の足元になにかが落ちていることに気付いた。
なにかは分からなかったが見てはいけないもののような気がして、母がリビングに行った後で、私はそれを拾い上げた。
写真?…?
見知らぬ家族?が写っていた。
知り合いではない…。
以前ここに住んでいた人か?
しかし気がかりなことが一点……。
写真左の若い女の人の首から上がない。
見た目の歳の差から考えて、ここに写っているのは家族だろう。そうなると、この若い女の人は一緒に写っている人の子供。そして多分両親であろう2人は普通に笑って写っている。
さらにもう一点気になることが…
写真を撮った場所が私の部屋によく似ているということ。
………私は単純に怖いと思った。その感情がよほど顔に出ていたのか、リビングから母が再びキッチンへやって来た。
母「どうしたの?そんな顔して」
私「え、」
とっさに私は写真を左ポケットにしまった。
そして部屋に戻って写真の背景となっている自分の部屋の押し入れを、そっと開けてみた。
視線を感じる…
誰?!?!?!
怖くなって押し入れのドアを閉めた。
でもさっきの視線が気になって、もう1度開けてみた。
すると、
中から1匹のハムスターがひょっこり顔を出した。
なんだぁ~……。
じゃあこの写真に写ってるのって、この部屋に似てるけど、別の場所なのかなあ?
そう思いながら再び写真を取り出し、見てみると、
今度は写真に写っている母親らしき人物と先ほど顔がなかった女の人の内臓が飛び出していた。
「きゃーっーっ!」
思わず私は悲鳴をあげた。
そして気絶したのか、私はしばらく眠りについた。
はっと目が覚めると、異臭が部屋中に立ち込めていた。
なにこの臭い…。
そしてなぜか分からないが反射的に私は写真を見た。
すると写真に写っている3人の人物は、既に体の原型を留めていないくらいバラバラになっていた。
どうしよう…
ただ怖い。
不安が募る中、
再び異臭が鼻を強く刺激した。
もう、なんなのこの臭い!!
異臭がする方へ向かった。
押し入れだった。
ハムスターが糞でもしたのかなあ?
特に恐怖感もなく、
押し入れ開けると
数十匹のハムスターが3つの死体に群がり、
まるでそこは貴族の立食パーティーのように賑わっていた。
おわり
こういう類の話って結構聞くよね。
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