原爆の父と呼ばれた物理学者オッペンハイマーは原爆の威力について、ヒンドゥー教のヴィシュヌ神の言葉『我は死神なり、世界の破壊者なり』を感じて、実験成功に興奮したと。また、無慈悲の爆弾投下の前日、牧師が米兵にこのように励ましたと言う。『万軍の主よ、今宵飛び立つ者たちに慈悲深い愛と思いやりをお与え下さい。』そして無慈悲の爆弾投下。
その投下後、現場視察に来た米兵幹部は『この世のものとは思えない被害を見た。黒焦げで死んだ人、子供たち、その母親、間もなく死ぬ人、そして原爆症。傷ついた人々を撮影していくうちに日本人に持っていた憎しみが消えていった。憎しみから同情に変わった。なぜ人間が同じ人間に、こんな恐ろしいことをしてしまったのか。』
この原子爆弾と言うものは通常の兵器の延長線上にあるものではなく、一線を画す別世界のもの。破壊力は比較対象ではなく、たとえ助かっても放射能で一生苦しむ。まさに悪魔の産物、サタンの兵器。実はアメリカは当時、広島、長崎に続いてもう一発の原爆を用意していた。皇居に落とすこともあり得たと言う。
今のアメリカの世論では、若年層の間で
原爆投下は間違っていたと言う意見が増していると言う。投下がなくてもポツダム宣言を受託していたであろうことも、理由の一つ。しかし、現状としてまだ多くは投下を肯定しているのが主流だ。今後の変化を願いたい。そして、原爆の絶対悪を断固訴え続ける。保有国に核兵器禁止条約の締結と批准が世界の趨勢になることを祈る。