セカンドライフ小説~セカンドライフな人々

舞台はセカンドライフ。

なぜセカンドライフをやっているのか?

人それぞれに理由があると思います。

ものを作りたい。

人とコミュニケーションをとりたい。

ビジネスとして、お金を稼ぎたい。

いろいろな思いが交錯し、そこにはたくさんの物語が見えてきます。

小説ですから、100%私の創作です。

それでも、読んでくれた人がおもしろさや共感を覚えてくれたらいいなと思っています。



Amebaでブログを始めよう!

アメーバピグって


アメーバピグなるものを始めてみました。


どうも、2Dの仮想空間でチャットをするセカンドライフみたいな物であることが判明しました。


もっとも、こちらはブログに連携していて、ブロガーさんたちのツールとしての役割が強いようです。


何処の島(いや、場所)も満員で、なかなかIN出来ないほどの盛況ぶり。





セカンドライフ。


こっちにユーザー取られていない???


ペタしてね


数少ない読者の皆様こんばんは。

去年の12月以来、続きを書けないでいましたが、そろそろ残りを書いて、このお話を終わらせてやりたいと思っています。


偶然にも、登場人物の世情が、今と合っていたりして、今読み返してみてすこし驚いています。



セカンドライフ小説~セカンドライフな人々

とにかく、時間があるうちに書き上げたいです。


皆様、宜しくお願いします。


     




・・・・・・・お願いだから、読んでください。



セカンドライフ小説 「カナ 3」

 「はあ?」


 若い派遣社員がそう答えた。


 エバンが仕事の説明をしているときである。20代後半のエバンであったが、それでも、近頃の若いやつは、などと思ったりもするのだった。


 口の利き方も出来ないのか。心の中でそう思ったが、口には出さなかった。
 
 どうせすぐにいなくなるだろう。そう思ったからだ。
 
 自動化された製造ラインで、そこで働く人間は少なかった。
 
 次々と同僚がリストラされ、同期入社で残った者は、エバンの他は3人だけになった。

 減った人員は派遣社員に入れ替わった。それは会社の規模から考えると、異常とも思える比率だった。
 
 いずれ自分も、別のパーツとすげ替えられるのだろう。エバンは漠然とそう思っていた。
 

 「○○さんは、ここ、長いんっすか?」
 
 派遣が言った。
 
 「もう、10年は超えたね」
 
 「まじっすか。すげえ」
 
 むっときたが、平静を装ってエバンは続けた。
 
 「君は何をやりたいの?」
 
 「俺っすか。IT関係かな?」

漠然とした答えに、思わず吹き出しそうになった。と同時に、興味も失った。

 その程度の人材なのだ。それと自分が同列なのかと思うと、目眩すらしてくる。

 
 
 派遣社員は定時で帰った。その後エバンは残業をこなし、会社を出る頃には9時をまわっていた。
 

 携帯電話に搭載されるチップの生産だった。

 機種ごとに違った物を短期間で生産し、納品しなければならない。

 
 エバンは、形としては管理職となっており、残業代は付かない。


 それでも、人員削減により、残業時間は増えるばかりだった。

 

  コンビニで弁当と発泡酒を買い、家に着く頃は10時をまわっていた。
 
 家と会社、そしてコンビニ。行動範囲はほぼ、その三角形である。
  



 玄関を開け、誰もいない部屋の中に向かって、ただいまと声をかける。


 ワンルームのアパートだった。発泡酒をコップに少しだけ注ぐ。それを、仏壇に供えた。



 15歳の時、母が家を出た。それから、3年後父が病没した。

 叔父の家に世話になったが、高校を卒業すると同時に叔父の家を出た。裕福でなかった叔父の家では、エバンはお荷物でしかなった。

 叔父には大学に通う実子がひとりいたのだった。

 それからは、現在の会社で働き続けている。



一人、コンビニ弁当を喰った。掃除の行き届いた部屋は清潔で、一人暮らしの男の部屋としてはいい方なのかもしれない。

一度、部下の部屋を訪ねたことがあったが、服や雑誌などが散乱し、テーブルにはカビの生えた食器がそのままになっているのを観たことがあった。




発泡酒を飲みながら、仏壇の隣に設えつけてあるパソコンデスクに座り、電源を入れた。


顔の見えない友人。考えてみると性別すら本当のところはわからないとも言える。


そんな友人たちのと語らいは、エバンにとって、職場の無礼な部下よりも濃密な人間関係と言ってもよい。



「バーチャル難民、か」



エバンは一人、呟いていた。




何故か急に、セカンドライフをプレイすることが、ひどく虚しいことのように思えてきた。それでも、エバンは、「接続」というボタンをクリックしていた。