以下ネタバレ禁止です。
https://www.nhk.or.jp/scarlet/story/
CML患者として、金土の2回をじっくり鑑賞しました。
感じたことをつらつらと書いてみます。
まず、慢性骨髄性白血病の告知の場面ですが、自分の時のことを思い出しました。
告知されるまでにネットでCML情報を探しまくって、だいたいCMLとはどんなものか?分子標的薬で何とかなると分かっていたので、
「あぁ、やっぱりそうなんだ。仕方がないな」という気持ちになったことを思い出しました。
そして、分子標的薬がなかったあの時代、慢性骨髄性白血病が不治の病で、余命3~5年で
急性転化して、死に至る。骨髄バンクもなく、骨髄移植の道も険しい、出口のない暗黒のトンネルに押し込められた気持ちを持たれたのではないか?
分子標的薬がある今からは想像もできない「重い告知」だったと想像します。
2000年前後の分子標的薬の登場で我々CML患者が置かれている立場が劇的に好転したことを強く感じました。
吾郎ちゃん演じる先生の「最期まで自分らしく生きてほしい」という言葉もズーンときました。
今、生きながらえている自分の境遇に感謝し、「人として活きていくチャンスを活かさない手はない、甘えて生きるなよ自分」と再度誓った朝でした。
追伸)
ドラマが終わり、武志の運命、喜美子が頑張りが世の中に知れ渡ってから、
「俺は武志と同じ慢性骨髄性白血病なんだよ」と胸を張って、言えれば良いなと思いました。
それにしても、東てる美に見えた大島優子と戸田恵梨香の掛け合いは、良かったです。告知を受けたCML患者の心の中と同じですね。何で自分?って