トゥモロー・ワールド( 2006年 アメリカ/イギリス)
監督:アロフォンソ・キュアロン
出演:クライブ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン

GRVITYのアロフォンソ・キュアロン監督が、子孫を残せなくなった人類を描く。ヴェネチア映画祭 技術功績賞受賞。
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人類が最後の子供を産んでから18年経過した西暦2027年。人類は滅亡に向かって進み、秩序も保てなくなってきていた。今も、巷の話題は人類最年少が殺されたことで、世界は悲しみに暮れていた。
そんなある日、エネルギー省の官僚セオは、反政府組織「FISH」に拉致されるのだが・・・
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イギリスのSF映画というだけあって地味です。ひたすら地味で、SF映画であることを忘れてしまいそうになります。ただ、その地味さがリアルさを生み、面白さが増します。「何故か分からない」が、「人類は子供を産めなくなった」という設定のもと、人はどういう行動に出るのかをシュミレートしていくのですから、その理由が「何故かは分からない」というところは非常に大切にして欲しいです。ここをアメリカ映画は一生懸命説明しようとする傾向がありますが、全く必要ないと思います。そうなってしまった時、人はどうするかを見たいのであって、実際に発生してない設定の理由を知ったところでどうしようもないわけですから。この辺りをよくわきまえてくれてると監督への信頼度が増します。
ここのSFになり過ぎていないところが、GRAVITY(いまだにゼロをつけるべきか悩んでます)のお仕事に繋がったのかなぁと思ってしまいます。
こういう事態、状況の変化、一瞬一瞬において、一体誰を信じればいいのかを軸に映画は動いていきます。昔、本でロールプレイングが流行りましたが、正にそういう感じの映画でしたね。
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また、技術貢献賞を撮影のエマニュエル・ルベツキが受賞していますが、確かに中盤でのテロとの攻防や、後半の戦闘シーンはどうやって撮ったのかと思うほど、その流れに目を奪われました。確かにルベツキさんはバードマンでも非常に高度な技術を駆使されてましたね。メイキング映像を観てみたいと思いました。
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何気にマイケル・ケインがいい味を出してましたね。



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