アイオリジンズ(2014年 アメリカ)
監督:マイク・ケイヒル
出演:マイケル・ピット、ブリット・マーリング、
アストリッド・ベルジュ・フリスペ

瞳の進化を研究する科学者の、運命の人との数奇な繋がりを描き、「存在」について問いかけるSFファンタジードラマ。
2014年サンダンス映画祭、アルフレッド・P・スローン賞受賞作品。
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【ストーリー】
大学院の分子生物学科で人の瞳の進化を学ぶイアン。彼はある日仮装パーティーでミステリアスな仮面を被った女性と出会う。彼女のことが忘れられないイアンは唯一の瞳の写真を手掛かりに彼女を探し出す・・・
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【感想】
アルフレッド・P・スローン賞が、どんな賞なのかよくわかりませんが、ここ数年で抜群に良かったです。

映像の説得力、言葉で説明せず俳優の演技で語り、紆余曲折しながらも伝えたいことをきちんと伝える、僕が映画に求めるものが、しっかりと詰まっていたような気がします。
SFというジャンルは幅広く、宇宙空間での戦いを描いたり、時空を行ったり来たりするものもいいですが、こういう現実世界の中で戸惑うようなシュチュエーションものはとても面白くて、全てを理論付けて把握説明しようとする科学者が説明のつかない現象に出会い、戸惑い、それでも科学で立ち向かおうとする姿は面白いです。正にサイエンス・フィクションと言っていい映画ですね。

よく思うことですが、僕らは現実的な世界に住んでいると思っていますが、それは大いなる勘違いであり、神秘で理解不可能な宇宙という、非常に曖昧な環境の中にポツンと浮いていることを忘れてはいけませんね。何でも説明できることばかりではないわけで、だからこそ面白いのですね。

それにしても何故、この映画が未公開なのかサッパリわかりません。デジタル配信のみで、DVD化もされていないようですが、映画館をスルーして配信されるこれからの形なんでしょうかね。いずれにせよ、できるだけ予備知識なく観られるのがいいと思います。日本の予告編とか長過ぎて面白さが半減しちゃいますね。ブレイン・ストームや、ガタカなんかが好きな人は外さないです。保証します。
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質のいいSF映画リストに作品が一本加わることの嬉しさは何物にも代え難いですね。



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