サム・サッカー(2005年 アメリカ)
監督:マイク・ミルズ
出演:ルー・ブッチ、ティルダ・スゥイントン、キアヌ・リーブス

「人生はビギナーズ」のマイク・ミルズ監督のデビュー作。17歳になっても親指を吸う癖を治せない少年の不安と成長を描く。
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オレゴン州の郊外に住む17歳の少年ジャスティンは、これからの人生に漠然とした不安を抱え、親指を吸う癖を治せずにいた。そんな彼のために行きつけの歯医者のペリー先生が催眠術をかけてその癖を治してしまう。癖は治ったものの不安を解消する術をなくしたジャスティンは自分の行動をコントロールできなくなってしまうが・・・・
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この映画を観るまで、ティルダ・スゥイントンの存在をなぜか忘れていました。忘れていながらも何本か見てるんですけどね。デレク・ジャーマンの作品や、オルランドで強烈な印象を残していたのですが、何故か最近の映画では記憶から飛んでいました。今回、母親役で出ていて急にガツンと思い出しました。やはり存在感があって好きな女性ですね。
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映画は少年の抱えるフラストレーションを上手く表現していて、空気感では同監督の「人生はビギナーズ」や、ソフィア・コッポラ監督の「SOMEWHERE」辺りと似た感じの印象を受けましたが、こちらはきちんと子供に焦点が当たっていたという感じでしょうか。観ながら物語がどう進んで行くのかちょっと心配にもなりましたが、とても爽やかで気持ちのいい青春映画に仕上がっていました。
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