デ・ジャブ(2006年 アメリカ)
監督:トニー・スコット
出演:ディンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン

海兵隊の乗ったフェリーの爆破事件の捜査に当たる捜査官が、FBIが開発した謎の映像装置を使って事件発生前の時間を追体験しながら解明していくSFサスペンス。
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その日、500人以上もの海兵隊関係者を乗せたフェリーが爆破され、全員が犠牲者となった。その事件の捜査を任されたATF捜査官のダグ・カーリンは、地道にそして的確に捜査を進めていく。そんな中、FBIの特別捜査班から協力を要請される。捜査班の現場に訪れたダグは、そこで不思議な映像を見せられる。それはタイムウィンドウという、現在から4日と6時間前の映像を好きな場所、自由なアングルで映し出すことができるものだった。事件直後に遺体で発見された女性クレアがこの事件の鍵を握っていると確信したダグは彼女の身辺を映し出し、事件の調査を始めるのだった。

何の予備知識もなく観ましたが、奇想天外なストーリーに、少しづつ引き込まれていきました。いろいろと無理はある設定ですが、何とかリアルさを出そうと、がんばってましたね。でもやっぱり無理があり、そう何度も観たいとは思えません。まぁ、タイムスリップものとしては新しい切り口だったのではないでしょうか。少しだけ過去の映像を観ながら、推理していく不思議な感覚でしたね。過去は変えられるのか、変えられないのか、過去が変わると未来は変わってしまうのか・・・・。タイムスリップ研究家としては厳しい目と、愛情で楽しみました。タイムスリップって映画にとって、もっとも映画らしいテーマですもんね。

追記:先日、監督のトニー・スコットが自殺されました。この映画を観た数日後でした。「ハンガー」のような映像重視のイメージが強く、お兄さんのリドリー・スコットよりも、MTV的な映像を得意にされていたような感じがします。ご冥福をお祈りいたします。