ブロークンフラワー(2005年 アメリカ)

監督:ジム・ジャームッシュ


ジムジャームッシュの、というか、

ビルマーレーの「ブロークンフラワー」を観ました。
もちろんジャームッシュ監督のひょうひょうとした話運びは

すばらしいのですが、やはり主演のビル・マーレーなしでは

成立しない映画だと思います。


中年の元プレイボーイのドンは、いまだ結婚もせず、

今日も恋人に愛想をつかれ出て行かれた。

それでも全く結婚願望のないドンのもとに無記名の手紙が届く。
「あなたと別れて20年、19歳になる息子がいます。

         息子があなたを探す旅をしているようです」
それでも相手が誰なのか興味のないドンに、隣人で唯一の

親友ウィンストンは興味津々。おせっかいにもその差出人を

探す旅の段取りをし、気の向かないドンを旅にださせる・・・・


ジャームッシュお得意のオフビートのロードムービーですが、

自分の味気のない人生をもう一度噛み締めてみること、

そして本当に味気がなかったのか確認するのもよし、

そしてこれからのことを再考するきっかけにでもなればよし、

って感じのいい映画でした。


隣人のウィンストンが手渡したCDの音楽がなんとも奇妙で、

ituneで買ってしまいました。お気に入りのサントラです。

私的にカンヌ映画祭審査員特別賞は・・・納得です。

HideQの秘かな楽しみ-ブロークンフラワー