平岡秀夫のブログ「至誠通天」 平岡秀夫のブログ「至誠通天」
 8月4日、来日中の潘基文(パン・ギムン)国際連合事務総長が横路孝弘衆議院議長を表敬訪問いたしました。その際、国際軍縮促進議員連盟の事務局長代理を務める私も同席させていただきました。

 横路議長は、歓迎の言葉に続き、潘事務総長の広島及び長崎への訪問が核廃絶に対する強いメッセージとなり、「核兵器のない世界」の実現へ向けた気運が一層高まることを期待すると述べられました。

これに対し、潘事務総長は、国連事務総長として初めて長崎及び広島を訪問することは大変光栄なことであり、国際社会の最優先事項である核軍縮・不拡散に向けた世界の気運を後押ししたいと述べられました。また、「被爆者の方々とお会いし、その志である『核兵器のない世界』へ向けた努力を支援していきたい。」との心境をお話されました。

 潘事務総長の来日について、私は大変な思い入れを頂いておりました。今年2月、潘事務総長から横路議長宛に、「核のない世界」の実現へ向けて議会が果たす重要な役割について述べた書簡が届けられました。この書簡に対し、横路議長は、潘事務総長宛返書を準備され、核軍縮・不拡散(NPT)運用検討会議の開催に合わせニューヨークへの衆議院議員団の派遣を決定されました。そして、その団長に指名された私は、事務総長宛書簡を届ける任を命ぜられていたのです。

今回、デュアルテ国連軍縮部上級代表も潘氏に同行され来日いたしました。ニューヨークにおいて、デュアルテ氏に対し、潘事務総長による被爆地訪問が持つ深い意味について切々と述べさせていただきました。また、潘氏が出席する国際会議の場において核廃絶へ向けて日本が果たす重要な役割について演説を行ってまいりました。

これらのことを思い出しながら潘・デュアルテ両氏との再会、潘国連事務総長の被爆地訪問の実現に、しばし感無量の時間を過ごしました。