蕁麻疹に対する伝統医学と現代医療の相違 | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

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 漢方薬局で30年以上相談をしています。
毎日新しい発見あり、毎日が勉強です。
お客様の相談を中心に記録していきたいとかんがえています。

皮膚疾患(アトピー性皮膚炎)・不妊症相談・精神疾患など
のご相談を得意としています。

 

 今日、ご相談のお客様の中に蕁麻疹(医師によって診断される)

の方がいらしゃいました。

 

 二か月、抗アレルギー剤、セレスタミン、ステロイドの軟膏で

いっこうに良くならないということでの相談です。

 

 蕁麻疹といっても難治のものがあるのでこういった患者さんが

いるかもしれません。

 

 西洋医学では上のような処置が一般的で非難されるべきもの

ではありませんが

 

 この治療期間に原因がどこにあるのか問診して原因を

しぼりこんでいくのが普通だとおもうのですが、ただ薬剤を

処方されるだけで、二か月たってしまいました。

 

 中医学的にみていくとどのようなものが考えられるでしょうか。

 

①胃腸湿熱型

②血熱型

③表虚型

④気血両虚型

⑤衝任不調型

⑥心脾両虚型

 

 もちろんこれだけではありませんが、この中から原因を求めて

いくのも大変なことです。

 

 ここには情緒が関係しているものがあまりありませんが、最近は

心因性のものもたくさんあるようです。

 

 このような作業を経て最終的に処方がきまります。

 

 パターン化された治療で終始できる西洋医学が羨ましくなります。

それでも二か月も患者さんが通院してくれます。

 

 漢方の勉強は遅々たるものですが、誰かが続けていくしか

ありません。

 

 一般に広めるという目的の為、安易な考えで後退させられ

ません。