このタイプは胃火亢盛のために多食です。
胃火だけなら肥満にはなりませんが、多食の
習慣のために食滞となり、胃の腐熟機能
脾の運化機能が落ち、内湿から熱痰を生じ
さらに燥熱となれば、喜冷多飲となります。
糖尿病の初期~中期の消穀善飢などが
これにあたります。
「消穀善飢」:消穀とは食物の水穀を消化
すること、善飢とは空腹になりやすいこと。
食欲が亢進し、食後しばらくするとすぐに
空腹感がおきること。
「治法」:清胃瀉火・行気導滞
「代表方剤」:小承気湯合保和丸
:枳実導滞丸(消導化積・清熱除湿)
防風通聖散などもここで使う処方だと思います。
ただし、風熱・表裏三焦が実するときの瀉剤ですから
数か月も連用して使用する処方ではないはずです。
半年以上、医院に処方してもらい服用していたと
いうお客様がいましたが、大変疑問をもったことを
覚えています。
瀉下剤:病勢が急激で経過が短いもの(承気湯類)
消導化積剤:漸消緩散に働き、病勢が緩除で
経過がながいもの。
(保和丸・枳実導滞丸)