漢方でダイエット⑤ 胃熱滞脾証 | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

 漢方薬局で30年以上相談をしています。
毎日新しい発見あり、毎日が勉強です。
お客様の相談を中心に記録していきたいとかんがえています。

皮膚疾患(アトピー性皮膚炎)・不妊症相談・精神疾患など
のご相談を得意としています。

 

 このタイプは胃火亢盛のために多食です。

胃火だけなら肥満にはなりませんが、多食の


 習慣のために食滞となり、胃の腐熟機能

脾の運化機能が落ち、内湿から熱痰を生じ


 さらに燥熱となれば、喜冷多飲となります。


 糖尿病の初期~中期の消穀善飢などが

これにあたります。


 「消穀善飢」:消穀とは食物の水穀を消化

すること、善飢とは空腹になりやすいこと。


 食欲が亢進し、食後しばらくするとすぐに

空腹感がおきること。


 「治法」:清胃瀉火・行気導滞


 「代表方剤」:小承気湯合保和丸

         :枳実導滞丸(消導化積・清熱除湿)


 防風通聖散などもここで使う処方だと思います。


 ただし、風熱・表裏三焦が実するときの瀉剤ですから

数か月も連用して使用する処方ではないはずです。


 半年以上、医院に処方してもらい服用していたと

いうお客様がいましたが、大変疑問をもったことを

覚えています。


 瀉下剤:病勢が急激で経過が短いもの(承気湯類)


 消導化積剤:漸消緩散に働き、病勢が緩除で

              経過がながいもの。

         (保和丸・枳実導滞丸)