漢方でダイエットを考えてみます。
前回お話したように、脾虚になると、
脾の運化作用という機能が落ちます。
その結果水湿を停滞させ、時間の経過で「痰」を
生成するというものでした。
漢方でいう「無形の痰」が皮下脂肪に相当する
ものと考えて、大きな間違いはないと考えています。
「脾虚不運」ではこんな症状が出てくるでしょう。
まず神疲乏力・少気懶言・倦怠気短など一般的
気虚の症状。
身体困重・胸悶脘脹・四肢軽度浮腫(朝軽暮重)
小便不利・便溏或便秘・飲食如常或偏少
暴飲暴食の過去がある・舌淡胖有歯痕
「治法」:健脾益気・淡利水湿
「代表方剤」:参苓白朮散合防已黄耆湯
「加減」:肢腫:加大腹皮・桑白皮
腹脹便溏:加陳皮・莱菔子
畏寒肢冷:加肉桂
特に人参・黄耆は重要。
「中医名言・実用大全」
山西科学技術出版社