めまい1 肝陽上亢のめまい(主に2種類ある) | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

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 「肝陽上亢」肝腎陰虚によって陰が陽を抑制

         できず、肝陽が亢進して出現する。

         めまい・耳鳴り・不眠・など。


 腎陰は諸陰の本であり、特に心・肝・肺との

関係が密接。

 

 腎陰が虚損すると、常に心・肝・肺の陰虚を生じる。


「治療原則」:熄風清肝・滋陰清肝

 「代表方剤」:天麻鈎藤飲


天麻・鈎藤鈎・石決明:平肝熄風 

山梔子・黄芩:清肝瀉火 牛膝:活血下行

益母草:活血利水(内熱の出路をひらく)

杜仲・桑寄生・牛膝:滋陰柔肝

夜交藤・茯神:安神寧神


 腎陰の状態が進んでいる場合、治療に時間が

かかります。 



「肝火上炎」肝胆鬱熱の実症に属し、肝気鬱結

        気鬱化火することによる。


        気火が頭面部に上炎するため、明らか

        な熱象があらわれる。激しい頭痛・面紅

       ・目赤口乾・両耳の暴鳴・脈象弦滑・

       舌質紅・ここでの特徴は一般に陰血の

       不足の症状はみられない。


 「治療原則」:清肝瀉火 「代表方剤」:竜胆瀉肝湯


めまいでは、前者も後者も益陰潜陽の牡蠣、

平肝熄風の鈎藤鈎・石決明・白蒺藜などは

よく加減して使用されます。