今回、中国雲南中医学院付属の皮膚科医院で臨床実習
することができました。
2班に分かれ、実際中医師が診察する場所で見学出来
中医師が翻訳してくれ、どのように治療しているのかを詳しく
説明してくれ、処方まで教えていただけたのは非常に勉強に
なりました。
次々に患者が続き、すべて聞き取るわけにいきませんでしたが
貴重な経験なので一生懸命、他の方についていきました。
どういうわけか、私の班では痤瘡(ニキビ)の患者さんが多かった
ため、改めてニキビ治療の復習をかねてまとめてみょうと
おもいました。
まず西洋医学ではニキビの原因は、思春期になり男女とも
アンドローゲンにより脂腺が発達し機能亢進し、皮脂が多量に
産生され、皮脂中のトリグリセライドが、アクネ桿菌によって
遊離脂肪酸になり、炎症を誘発すると説明されています。
中医医院では、ほとんど外用も併用していますがこれらは
日本で使用することができず、その理論から、似た生薬を煎じて
その煎じ液でシップしていただくような方法になろうかと思われ
ます。
たとえば、ほとんどの方が痤瘡膏というものを処方されていました。
主薬は一時だけ「美魔女」で話題になった紫根、あの時は当店にも
数十人のお客様が来店され、購入されました。現在使用されている方は
いません。
この紫根は漢方では「涼血薬」で皮膚疾患にはよく使われます。
この他、黄連、黄芩、竜胆の「清熱燥湿薬」、蚤休の「清熱解毒薬」
これに「硫黄」が配合されています。
次回は中医学の教科書でニキビをどのように分類しているか
ご説明いたします。
その後,個々の症例を紹介していきたいとおもっています。