昔阪急ブレーブス(現オリックス)に福本豊という選手がいました。
私と同世代の方であれば、野球ファンでなくとも、「盗塁王」として覚えておられる方も多いことでしょう。(通算盗塁数は世界第2位です。)
私が子供の頃に住んでいた所が福本選手の家の近くだったこともあり、親近感を持っていました。
また父が大の阪急ファンであり、小さい頃は西宮球場に何回か連れて行ってもらったのを覚えています。
福本選手は身長が169センチと、当時としても、プロ野球選手としては小さい方でした。
1968年、ドラフト7位で阪急に入団した時は、周りから、
「お前のように体の小さい奴がプロでつとまるか!」
と言われたそうです。
阪急の先輩からも、
「そんな小柄でよう来たな。誰やスカウト、こんなん獲ったら可哀想やろ」
と散々言われたと言います。(Wikipediaより)
入団したての福本選手は、何くそと思って練習しても、ピッチャーの球は速いし、よう曲がるし、バットに当たっても、外野まで飛べへん。ほんまにあかんのやろか、と気が滅入った事が多かったそうです。
そんな時に福本選手の父親は、
「男がいったんその気になったら3年は死ぬ気でやれ」
と言いました。その言葉が支えになったと言います。家に帰っても毎日バットを振っていました。
(以上は私が何十年も前に読んだ新聞記事を元に書きました。)
「男がいったんその気になったら3年は死ぬ気でやれ」
私は高校を卒業して、浪人が決まり予備校に入学した時、この言葉を思い出して、
「たったの1年や、死ぬ気で勉強したる!」と思ったものです。
また福本選手は、テレビの取材か何かで、
「おいあくま」という言葉もおっしゃっていました。
「お・い・あ・く・ま」
ご存知でしょうか?
「お」〜おごるな
「い」〜威張るな
「あ」〜焦るな
「く」〜腐るな
「ま」〜負けるな
です。
野球だけでなく、人生にも通じていますね。
私は30歳の時、英語の再勉強を始めたのですが、いつも「おいあくま」を念頭に励んでいました。
その時のことは、昔、「秀雄のブログ〜評論ブログ」に書きました。
まあ、このような「昭和のスポ根」のような話は今の若い子たちには響かないだろうことも承知しています。ですから「たまに」しか話しません。
それでも10人いれば1人ぐらい、いや、100人中1人ぐらいに、届けばいいかな、と思って取り上げます。
(追記)
福本豊2002年野球殿堂入り
現役時代、南海ホークスの捕手であった野村克也は「こちらが走ると思うと走らない。走るらないと思うと走る。あいつ(福本)には鍛えられた」と。(Wikipediaより)