関西大学の過去問を順に解いてます。
今回はその英語の問題を中心に感想を述べます。
まず配点
文系3教科型なら
英語200点満点
国語(現代文、古文)150点満点
選択科目100点満点、です。
英語の形式は、ここ数年ほとんど変わらず
大問1A-会話問題、B-パラグラフ整序問題
大問2長文A-空欄補充問題、B-内容一致問題
大問3長文A-下線部の意味を問う問題、B-内容一致問題
時間は90分
配点は
大問1A-5問、B-6問
大問2A-15問、B-7問
大問3A-10問、B-7問
計50問、全てマーク式1問4点で200点満点です。
さて、全体的な感想ですが、
長文がセンターや共通テストに比べて長いので、長文を読むスピードが遅い受験生は時間が足りなくなる可能性があります。
そこで
大問1の会話問題とパラグラフ整序問題は合わせて15分ぐらいかかるーここは時間短縮があまりのぞめないでしょう。
となると
長文2題を70~75分でどのように処理するか。
1題700語〜900語。ここでスピードが大切になってきます。
スピードを上げるには、逆説的に響きますが、まず精読。以前紹介した肘井学先生の『読解のための英文法が面白いほどわかる本』などできっちり意味をとれるようにしましょう。
その後は多読と精読バランスよく学習に組み入れていきましょう。
ただ、もりてつ先生もおっしゃっていましたが、関大の英語は癖が強くて、はっきりとした答えの根拠が書かれていないものがあり、私も2020年2月1日は1つミスり、196点/200点でしたが、その間違えた1問が何故間違いなのか、未だにわかりません。
大問2-Aの空欄補充は、単語文法語法+文脈
他の予備校の先生と違う事を言いますが、関学大や同志社大の英語とそれ程難易度の差はないと思います。
この関大独特の問題形式、特にパラグラフ整序問題(1問間違えば同時に3問間違う=12点失点)に慣れていないと、国公立大志願者でも痛い目にあうでしょう。
何しろ、英語・国語・選択科目の傾斜配点が、200・150・100で(英語の配点は社会の倍!)、英語の合格目標点が160/200満点。パラグラフ整序で1問ミスると同時に3問ミスり12点減点ですから、あと28点分、つまり長文2題に入る前に、あと7問しか落とすことはできない、という厳しい戦いになります。
英語は年度によっては、英検1級でも、TOEIC満点でも、満点とれないかもしれません。