ブログ名は「大学受験科」となっていますが、うちの塾は下は小学1年生から、上は既卒生までとなっているので、これまで23年間、幅広い年齢層の生徒さんを担当する機会に恵まれました。


タイトル通り、下は小学1年生からで、まだ入学式も済んでいない、「ひらがな、カナカナの練習」「かず」から入ったこともあります。人数としては、23年間で3人ほどでしょうか。


年上は、最高齢が54歳の女性の数学、40歳の女性の数学(このお二人は当時の私よりも年上でした)、21歳の女性の小論文、といったところでしょうか。それぞれ、大学、専門学校に入りなおしたい、という志を持っておられました。


幅広く担当させていただいたのは、年齢だけではありません。学力的にも、国公立大志望者や高校の文理学科志望者から登校拒否や学習障害、勉強が嫌いで嫌いで仕方がない子どもまで担当させていただきました。


わかったことは、それぞれがそれぞれの入試に向かい、塾に通ってくれている、ということです。


難関大学だから難関高校だから、偉いという事はありません。


その証拠に私たち大人は、ほとんどの場合、学歴で人を評価していないではないですか。


もう一つわかったことは、


生徒さんや親御さんが塾に求めているものは、成績アップや志望校合格だけとは言い切れない、ということです。


塾としては、生徒さんの成績が上がって、志望校に合格してくれれば、嬉しいに決まっています。


お月謝をいただいて、そしてお給料をいただいているのですから。


しかし、先程申しました通り、幅広い学力の方に接しているわけですから、中には入会してからほとんど成績が上がらなかった、というケースもないわけではありません。


だからといって、そういう子が教室を去っていくか、というとそうではなく(去っていく場合もありますが、笑)、最後まで機嫌良く通ってくれる、という事がたくさんあります。


1番大切なのは、生徒さんと親御さんが満足する授業をすることだと思います。


それが23年間でわかってきたことです。