作者:美山英則 訂正:中村直人

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19世紀、世界に対して沈黙していた極東の島国は敗戦を経て発展し、21世紀初等にはアジア最強、国際社会においても知らぬ人はいない国となった。日本!

日本は、明治維新以降、古い伝統を諦めました。旧暦や生活スタイルまで。

日清戦争に勝利した日本は、約3億円の賠償金を清国から得ました。しかし急激に軍備拡張した日本にとっても、第二次世界大戦は長すぎました。敗戦の結果、戦勝国からは差別されていきました。戦後の日本は、本当に貧しかったと思います。もし今日の日本へ観光しても、絶対に想像はできない光景でしょう。310万人の生命が失われ、餓死者も多く、都市は焦土でした。今日のアフリカと比べてもなお、あの頃の日本は良かったとは言えないほどです。

アジア周辺の各国も、大きな損失を受けましたが、日本とは比べられないと思います。なぜなら、世界で唯一原爆を投下されたのは日本だからです。しかも二回。どんなに虐殺された街より酷かったと言えると思います。

もちろん戦争自体は残酷であり、どちらの国が正しいとは言えません。勝者が敗者を間違っていたと言うだけです。

現代において日本へ旅行や移住したい外国人は多いのは、今の日本はアジアでも最強どころか、世界でも列強国だからだと思います。当時の日本に移住したい外国人はいないですよね?米国、中国、など国連の主要各国と、日本は対立していましたから、大変な逆境でした。

さて、日本は何時、嫌われ者の国から、かの如く人気のある国になったのでしょう?20世紀70年代からですよね。最たる発展の象徴は1964年に走った新幹線でしょう。さらに、漫画、アニメ、日本製のたくさんの家電製品、文化や製品の輸出などを通じて、徐々に有名になりました。

その時になると既に経済規模は、戦勝国の中国や韓国より大きくなり、1993年には先進国となりました!その時、周りのアジア諸国は、どう思ったでしょう?「戦勝国なのにも関わらず、敗戦国の日本より貧乏だって?」

しかし、その時の日本はもう世界の差別から抜け出していました。経済的な競争によって。

日本の成功は、戦勝国の本土戦の無かったアメリカなどより、ずっと難しかったと思いませんか?絶望的とも言える逆境からの出発。資源の乏しかった日本は、その技術力や経済力によって、戦争の影響から抜け出しました。そして、日本史上最も平和で幸せな時代だといえる平成時代。

しかし、平成23年(2011年)前半に起きた東日本大震災後と原発事故によって、外国人は放射能汚染を恐れるあまり、日本の製品を買わなくなりました。日本の経済は、もう一度大きな打撃を受けました。

しかし、日本はこれで諦めてしまうのでしょうか?もちろん諦めないでしょう。どんな大変な状況にも、大和魂は屈することはなかった。今回もです。

最後になりますが、私はアジアの一員であり、出身国も日本領でした。日本が嫌いな外国人の方達、特に日本領だった国の皆さんに、もう一度考えして貰いたい。

もちろん、侵略された国は大変です。1世紀前、フランス人が侵攻したときのベトナムは清国の支配下にありました。北部のベトナム人たちは、清国の保護を欲しがりました。なぜなら、不安だったからです。日本軍に対してはどうだったでしょうか。

私は他国を侵略することは賛成しません。侵略や戦争はすべて人間の悲劇です。国を形成するのは、人々を守るためですが、国々の戦争は、国を守るために犠牲になる人も多い。恐らく、国家が生まれる以前よりも酷い争いでしょう。

しかしその悲劇の中にあって、もし侵略国が、被侵略国の国民たちに安心感や、生活の安定を保証するならば、それは不幸中の幸いだと思います。

日本の統治はまさにこれで、本土化作戦、つまり、侵略した国を本国と対等にしようとしました。台湾はその証拠だと思います。日清戦争後、敗戦した清国は、台湾省を日本へ割譲しました。台湾人は最初は恐ろしかったでしょう。しかし日本は、台湾でたくさんの基礎設備やインフラを整えました。教育、鉄道も。日本はまるで継母のように見えます。過去の香港からイギリス対しての感情も似たものではないでしょうか。だから今の台湾は親日なのだと思います。

もし、あなたの国が日本と同じ立場だったとしたら、どうしたでしょう?当時の日本より正しいことはできるでしょうか?日本は戦中、戦後、あなたの故郷で、何を建設しましたか?日本が来る前と比べて、よりよく変わった所は無いですか?あなたの反日活動には、正当な理由があるのでしょうか?それとも、政治理由からですか?

それは構いません、好き嫌いは個人の自由です。自分の良心に沿ってさえいれば。

私は、自分は中立だと言えませんが、できる限り中立的になりたいと思っています。ニュースを読む時、必ず相手の国のニュースも読む。そうすれば、偏見は無くなるはずです。多くの意見をよく聞けば真実は明らかになります。それは常に正しい事だと思います。

もちろん、世の中には完璧な国、人間はありません。日本も例外ではありません。

しかし、私はアジア人の一員として、日本に感謝したい。

どうもありがとうございました!

                                        ベトナムハノイ
                                      日本長野県大町市
                                   2012年11月15日~17日