「落ちこぼれ」
あなたはこの言葉をどんなふうに捉えていますか?
詩人の茨木のり子さんは自身の詩「落ちこぼれ」の中で
落ちこぼれ 和菓子の名につけたいようなやさしさ と言っています。
「落ちこぼれ」をやさしさととらえる、その感性が素敵だなと思うのです。
そして「落ちこぼれ」を収録した詩集を発表する際、
茨木さんはこう言っていたということです。
「わたしも落ちこぼれでした。
ときには脱落や道草のなかに人生の深い味わいがあると思います。」
脱落や道草があったからこそのやさしさ・・・
自分の落ちこぼれた(欠けている)ところを隠すでもなく、
無理に埋めることもせずに、
「落ちこぼれ」という自分の中のやさしさを味わう・・・
「落ちこぼれ」の詩は最後にこうあります。
落ちこぼれ 結果ではなく
落ちこぼれ 華々しい意志であれ
落ちこぼれ 茨木のり子詩集より
落ちこぼれの天使
落ちこぼれた のではなく
落ちこぼれる ことを えらんだ ぼく
その 意思には 羽があって
ぼくは どんな世界にだって 飛べる
すべては自分で選んでいる
それに気づけば
あなたは どんな世界にだって 飛べる


