Yさん(72歳)は、少年時代におじいさんに
連れられて山や植林に出かけたときの思い出を
こう振り返ります
祖母は決まって言った
「今、植えている木は誰のために植えているのか
わかるか?俺のためではない。
父さんのためでもない。みんなお前のためなんだ。
三十年経って、お前が大きくなったら、切って売ればいい。
切ったらその後に、必ずまた植えておくことだ。
そうすれば、またお前の孫の時代には役立ってくれる。
家を守っていくとはな、そういうことなんだ」
きっとおじいさんに自身も、両親や祖父母から
そのように教えられてきたのではないでしょうか。
先人たちは皆、自分だけが無事に過ごせればよいと
いうのではなく、遠い未来の子孫たちの幸せを
見つめて自分の仕事や生き方を考えてきたのでしょう。
そうした思いのつながりを、大切に受け継ぎたいものです。
