子供の頃から河原で石を拾って集めていました。

ある日、長い中国出張から帰って来た父がお土産にと、綺麗な布が貼ってある小箱をくれました。
中には丸い陶器の入れ物が入っており、蓋を開けると、黄色やピンクの混じった白、透明な所のある紫などの石がいくつも入っていました。
どれもコロンとした何とは言えない形でつるつるしていました。
「わあ、宝石だ」今では水晶だとわかるその石を、学校から帰ると毎日眺めていました。
石の少し冷たい感触も好きでした。
思えばこれが私と宝石の初めての出会いです。
そして母には綺麗な緑色の石を買って来ていました。翡翠です。
父はお洒落な人で、母と私と妹に出張の度にアクセサリーを買って来てくれました。そして自分もよくカフスボタンをしていました。
珊瑚や瑪瑙、水晶など、それらは今では私達姉妹の指輪やペンダントになっています。