我々スポーツ関係者にとって辛いニュースが続いています.それは,どんどんスポーツの大会や試合が中止される知らせです.

 

「でも,今は新型コロナウイルスとの戦いの真っ最中なんだから,そんな事言ってる場合じゃないだろ!」

 

確かに,ごもっともなご意見です.

 

一方で,見えない敵との,いつ終わるともしれない戦いに,果たして勝利はあるのか?もっと言えば,何をもって勝ったと言えるのか,判然としないのも確かでしょう.

 

そんな状況の中で,感染症専門家や行政担当者,あるいは医療関係者はそれぞれの持ち場で事態収束に向けた懸命な努力を続けておられるわけですから,我々スポーツ関係者も我々の持ち場で何かしら出来る事をすべきと考えます.

 

では,今我々に何が出来るのか?

 

まずは,選手たちの心と体の健康状態に目配りすることでしょう.実際に私の周りには,ほとんど練習できない状態で,体力の低下だけではなく,メンタルヘルスに変調をきたしている選手も見受けられます.そのような選手は,自ら声を上げることをしないので,こちらから能動的にコンタクトを取り,ケアをしていく必要があるでしょう.

 

幸い今は,様々なアプリを使うことで,心と体の健康状態をオンラインで日々チェックし,一人でできるトレーニングメニューを提供することが可能ですので,ぜひ活用するべきでしょう.ちなみな我々はOne Tap Sportsを使っています.

 

次に,最も重要で,最も難しい課題が,練習再開に向けた道筋を考えておくことでしょう.

 

そもそも,新型コロナウイルスを根絶し,完全勝利するのは不可能だと思うので,どこかで感染症対策と日常生活の折り合いを付けていかなければなりません.

 

スポーツ活動も然りで,100%感染リスクを排除して活動を再開することなどできないとなれば,リスクを見える化して,可能な限りリスクをコントロールしながら,そろり活動再開する行動計画を今のうちから考えておく必要があると思います.

 

こういう場合,一般論として「が決めてくれないと,安心してできない」という意見があがることもありますが,が決められることなんて,最大公約数的なことしか言及できず,せいぜい「3密を避けて,換気を良くして,2m間隔を空ける」ぐらいのことしか言えないので,結局リスクを見える化することになりません.

 

実際には,屋外と屋内で異なるでしょうし,個人と団体でも競技ごとに,感染リスクの高い場所やシチュエーションは異なりますので,ここは自分たちで詳細なガイドラインを作って,遵守する姿勢を見せていくしかないと思います.

 

それも,感染の収束状況を見ながら(今すぐではありません),各自の健康管理を徹底した上で,同時に活動する人数や時間を決め,リスクが低い活動から段階的に再開する段取りを整える必要があるでしょう.もちろん,練習参加は自由意志で,強制されるものであってはいけません.

 

さらに,万が一感染した場合には,どのようなルートで,検査,診断,治療をしてもらえるのかシミュレーションもやっておく必要があると思います.

 

以上のような行動計画やガイドラインを書面で作成した上で,然るべき時(緊急事態宣言の部分的解除時期あたりか?)に施設管理者や権限者との話し合いに臨めれば,練習再開に向けた道筋が見えてくるかもしれません.

 

今,我々が出来ることは限られますが,時間はありますので,頭の準備体操だけはしておくべきと思っています.