レンズ選びの多様性

 

 フランジバックが短いということはメリットが多いんです。光の量は『距離の2乗に反比例』(←距離が2倍になれば光の量は1/4になる)して減衰していくのでミラーレス機においては大口径レンズが比較的小型軽量で設計できるということになります。

 

僕が一番メリットに感じているのは『マウントアダプター』を使用することでレンズ選びの幅が格段に広がるという点です。現在、一眼レフのCanon 1Dxmk3にマウントアダプター経由で使っているレンズはContax645のツァイスレンズとライカRレンズです。ヤシカコンタックスの35mm版ツァイスレンズのアダプターもあるのですがこちらは非常に薄く強度が不安なため使用していません。

 

キヤノンのR3、ライカSL2などの(あ、SONY機も)ミラーレス機ならアダプターさえあればほとんどのレンズを取り付けることができます。(他社のミラーレス専用レンズを除けばですが)仕事の時は純正の最新レンズで撮影してオフの時はオールドレンズでのんびり撮影!なんて1台2役的な使い方ができてしまいます。キヤノンR3にNewFDレンズをつけるとか最高!ですねキヤノン好きとしては。使ってみたいレンズは山程あります。アンジェニューやM42マウントのレンズ、旧東ドイツ製のイエナ製ツァイスレンズもいいですね。アダプターがあればですがマクロスイターなんかも使ってみたいです。マウントアダプター使用の際に注意が必要な事があります。都合によりアダプターを2個経由する時です。(例えばコンタックス645レンズ→キヤノンEFマウント→キヤノンRボディに使用するなど。直接645レンズをR5とかにつけることができたら最高ですが現状アダプターがありません。)シャッターが切れない、絞りが連動しない他テストしてみないとわからない事だらけです。元々連動しないアナログのレンズでもアダプターを2個経由すると場合によってはガタツキがでたりします。※これは近日テスト予定です。

 

ライカジャパン主催の撮影セミナーでも度々、言ってる事なんですがライカMノクチルクスF0.95のような超大口径レンズはM型の距離計連動式ピント合わせは至難の技です。コサイン収差の影響もあるため構図選びが難しくなります。しかもM型ボディに取り付けると純正でありながら重量バランスが良くないと感じます。そこでノクチルクスを多用される方にはライカSL2をオススメしていました。

 

最新設計の光学的に優れたレンズも使えてオールドレンズも使え、その上ピント合わせの難しいMF大口径レンズを使用しても日の丸構図になりにくい。最高じゃないですか!

 

ストロボ撮影時用に1台だけは一眼レフを残してあとはミラーレス機にする予定です。

ライカSL2-S+ライカRマクロエルマリート60mmF2.8.MFでのピント合わせがしやすくて綺麗なEVFが特徴のSL2-S。初代SLと比べるとEVFの進化がはっきりとわかる。ボディ内手ブレ補正機能のおかげ?でレンズの良し悪しがはっきりとわかるようになった。