先日、楽天市場のスーパーセールが開始した20分程後に
友人からメッセージが届いた
どうやらスーパーセールの目玉商品に欲しい商品があったらしく
開始前からパソコンにはりついていたらしい。
【以下、不要な雑談部分を抜きにした要約】
友人「望遠レンズ欲しくてセールで探してたら
良さそうなのが安かったんで買った」
私「物はナニ?」
友人「Nikonの70mmから200mmのレンズ」
私「Nikonの70-200色々あるんだが、まぁどれも良い物ではある」
友人「(URL添付して)具体的にはこのレンズ」
URLをクリックして表示された画像がこちら
これは楽天市場のショップ「digimart」の商品ページの一つ。
楽天スーパーセールの対象として客寄せ用の目玉商品が
通常20万円以上する商品を\19,800で販売となっている。
(価格.com参考価格 \215.178【2018年6月現在】)
ロスリーダー(赤字覚悟で目玉商品に特価をつける事)としても、
流石にやりすぎだろう事から私としては価格間違え、
つまり客寄せ用の特価で\198,000とするつもりだったのが
0を一つ付け忘れて\19,800としてしまったのではないかと考えた。
友人は「注文確認メールも来たよ」と言ったが、
ほぼ間違いなく自動送信メールで、確認の意味をなさないので
価格の訂正のメールが来る可能性があると伝えた。
その後、友人の元にdgimartからメールが届いたが、
内容はなんと「商品名が間違っていた」との事
「明記が間違っていた」という不自然な日本語は
以前、外国のブランド物販売の詐欺サイトでもみかけたな・・・。
顧客とメールでやりとりする係にはまともな日本語教育を
受けさせれば良いのにとも思うが、その問題はひとまず後にして
ページを確認すると、全く別のレンズに差し替えられていた。
しかも【売り切れました】と記載が・・・・・・
商品名が間違ってて直したなら正しい商品は
売れてないはずなのに、直後に売り切れ?
どう見ても値段が釣り合う別の商品を当てはめたのだろうが、
メールには以下の文言が
値段を間違えたと言うとその価格で売れと言われるので、
商品を間違えた事にしてすり替えた商品なら送るというわけだ。
希望しているのは元の商品であることを告げると
「229,800円 (税込)になります。」
との返信があり、元の注文は了承をとることなく
一方的にキャンセルされたとの事。
「セールで他の商品も気になる中で、これに絞って注文したのに」
と嘆いていたが、候補として考えていた別のショップの商品は
既に売り切れていて手遅れだ。
今回は友人が機会ロス程度の被害で済んだが、
人からの頼まれた買い物だったりすると深刻な問題も発生する。
例えば子供のプレゼントにリクエストされた商品の値段を
ネットショップで確認して、約束した後で店が付けた値段が
間違ってて買ってあげられなければ店側の間違いであっても
親子の信頼に傷がつく可能性がある。
つまり店の間違いの責任を顧客に取らせる事になってしまうのだ。
その為、多くのショップは自らのミスで迷惑をかけた顧客に対して
フォローを行う。
フォローの仕方は様々でネット上にも色んな事例が上がっていて
完璧な正解を見つけるのは難しいが、今回digimartは
一切その措置を取らず「はやとちりした客が悪い」という
スタンスなわけだ。
それと私自身がこのdigimartというショップのページを覗いてみて
思い出したのは個人情報収集の手口の一つだ。
その手口は単純で、
① まずネットショップで格安の商品を並べる。
② そして支払い方法は代引きを可能とする等、
金銭を振り込ませて逃げる詐欺ではないことを示す
③ 注文者は代引きなら別の商品や不良品が送られてきたら
振り込みを止める事も出来るので安心かと注文し、
名前、住所、電話番号、メールアドレスといった
個人情報がショップ側に渡る
④注文者のリストをどんな商品に興味を示したかという
情報とともに業者に売りさばく
ショップと注文者との間に実際に取引は行われないが、
注文者側も商品が届かなくても金銭的な被害が出ない事から
あまり気にしない事が殆どだ。
何故こんな事を思い出したのかというと、その手のショップの
特徴と、このdigimartというショップの特徴が良く似てるからだ。
こういったショップの特徴はいくつかあるのだが、
digimartからのメールを紹介した際に前述した
「不自然な日本語」の他に「商品の情報記載がいい加減」
等が代表例だ。
例えばこのように
CANONの EOS Kiss X7という一眼レフカメラのマウントが
ミラーレスカメラの物になっていたり
CANONのEOS Kiss X8iという一眼レフカメラの総画素数が
1億2千万画素になっていたり
顧客により参考になるようにという気持ちで載せてるのではなく
ただ、見栄えの悪い空きスペースを表で埋めただけ。
だから確認のシステムが機能せず、あちこちのページで
間違いがそのままになっているのだ。
理由の一つは楽天側にもあると考えている。
楽天はショップと顧客と直接やりとりさせて自分たちは介入しない。
つまりショップとしてはどんなに酷い対応でも
楽天から文句を言われることがないわけだ。
一応、販売店側都合のキャンセルが続いた場合には
罰金を科す等の罰則も形式上定められているが、
楽天市場はAmazonとは違いショップからの
あがりがないと成り立たない。
収入源のショップの機嫌を損なう措置をとるのは難しく、
有名無実化してると見た方が良いだろう。
そして商品やショップの評価を書き込むレビュー機能は
購入者のみ書き込み可能に設定しておけば、
今回の様にミスをした場合、一方的にキャンセルすれば
マイナス評価を書き込まれる事もない。
平気で約束を反故に出来る理由と無関係ではないだろう。
(もっともこのショップの場合、実際に購入した人のレビュー
にも悪い評価が多くみられるが・・・・・・・・・)
https://review.rakuten.co.jp/shop/4/277308_277308/1.1/sort3/
もちろん全てのショップがいい加減というわけでは無い。
過去の取引の経験から楽天市場の中には
責任感を持って運営してるショップも間違いなくある
ただ、同じ楽天市場に店を並べている為に
ショッピングモールでの取引に慣れてないと
同じルールで運営してると思いがちなのも確か。
あくまで楽天市場に間借りしているだけの
それぞれ別のショップであり、実情は玉石混交である事は
忘れず意識しておいた方が良いだろう。




