オイラの職場は面白い人がたくさんいます。
先日、何かの拍子で「蛍の墓」の話になったとき
職場の同僚であるTさんが「ほら、あの女の子!あのこが悪いわ~」と訴えていた。
いったい誰のことかと聞いていると
どうやら日本人なら誰もが同情してしまう
節子4歳のことを言っている様子。
同僚達からは失笑とブーイング浴びるTさんだったが
このおばちゃんの言い分としては
何でもお兄ちゃんに頼ってばかりで我がままという理由(アホ
・・・まあ当然、失笑を通り越して爆笑だったのですが
いろんな受け取り方をする人がいるんだなあ、と思いました(笑
まあ、そんな話題もあって、先ほど「蛍の墓」改めて見ていて思ったのは
14歳の少年清太と4歳の節子が、母親の死を境に非業の死まで転げ落ちていく
さまは現代にも通じる内容だと感じた。
意地悪なおばが直接的な原因だとしても、戦時中の混乱期に、
清太と節子が死んだのはやはり彼らが年相応に幼く、
彼らを保護する大人がいなかったからだと思う。
そして、あえて言うなら彼らが餓死したのは、自ら周囲の人々との共生を拒絶し、
生き抜くための知恵や有益な情報を得られず、社会生活に失敗したからだと思う。
現代においても、コミュニケーション能力に欠ける人間は、生きずらいことには変わりない。
・・・自分の子供には、その辺の知恵とスキルを身につけさせよう。
清太、節子成仏してね。