バー露口のマスターが天に召されました。
昭和33年に開店されカウンターだけのバーで、64年間にわたり御夫婦で営業されました。
看板メニューは、ハイボール。
「ハイボールの聖地」と呼ばれ、政財界、芸術文化界から全国の著名人が訪れた社交場でした。
私が初めてお邪魔したのは、22歳の時。
職場の尊敬する上司に連れて行っていただきました。
その時は、モヒートを飲みました。
生のミントの香りが高く、美味しかったのを今でも覚えています。
その後、10数回お邪魔しました。
私も、ハイボールを飲むようになり、多い時には、5杯ぐらい頼んだことも。
マスターが作るハイボールは格別で、マスターの隣でいつもニコニコ笑ってお話する妻の朝子さんと二人がおりなすバーの雰囲気が大好きでした。
一昨年の年末、露口に初めて連れて行ってくださった上司の訃報に接し、露口のマスターに報告に行きました。
マスターに「松山から転勤になっても何度か一人で来てくれたんよ。ダンディーで格好いい人だったね。残念やね。」と言われ露口のハイボールを飲み上司との別れを惜しみました。
去年6月、当時の職場の先輩が東京から帰って来て、上司を偲びながらハイボールを飲もうということになり露口に行ったのが、私が訪れた最後の露口でした。
誰しも人は、この世をあとにしますが、在りし日の姿は人々の心の中に生き続けます。
マスター、ありがとうございました。
いただいた数々のコースターは私の宝物です。



















