また話が前後して、本当に私は計画性がないのですが、そのあたりは気にせずに…

旦那様の一周忌、それは今年の二月末。

出来れば、私は、義父母や、義姉兄には来て欲しくなかったので…旦那様との仲が良くなかったのはもちろん、私も嫌だったので…

一周忌の一か月前に、義母に、お寺の境内は寒くて底冷えしますし、コロナも流行っていますから、一周忌の法要は、私と娘達だけで行ってきます。

と、言ってみました。もちろん、私はコロナを、ここは利用してみました(笑)

義母は…でも、息子の一周忌に行かないなんて、お寺の御住職になんと思われるか…

と、やはり、どうしても息子のために行きたいわけでもなく、自分がどう思われるかを重要視しているので、

…いえ、90才過ぎの義父さんに、体調でも悪くされたら困ります、御住職にも、事情を伝えておきますので。と、言うと、そお~?じゃあ、ちゃんと伝えておいてよ、と、言われ、娘達にも、お母さんナイス!!と、言われ、当日、私と娘二人でお寺に向かいました。

 

お寺に着いて、正面入り口から入ると、女性の方が受け付けて下さいました。

時間まで客間で待たせていただくのですが、あの高笑い坊主が、鼠色の上下スウェットで通り過ぎるのが見えましたので、娘達と、自分がお休みなのはどんな格好をしていてもいいけれど、お客さんが居るところをあんなパジャマみたいな格好で通るのはだめよね、なんて話していました。

なので、今回の法要の担当は高笑いのお父様の御住職だね、と娘達と話していました。

ご用意が出来ました、と、女性の方に境内に案内され、娘と三人で席に着き、しばらくすると、まさかの高笑い坊主(息子)がすっかり着替えて出てきました。

私は驚いて、無言で娘の方を見て、アイコンタクトを取ってしまいました。(なんだ、高笑いじゃん、着替え早くない?)

そして、ここからが、本当に、本当に、辛かった思い出になるのですが、

最初は真面目に、真剣に、お経を聞いておりました。旦那様の一周忌ですから、心から、祈りを捧げておりました。

高笑いから合図があり、お焼香も済ませました。

後は、高笑い坊主のお経をじっと聞いている時間でした。

普通に聞けていました、途中までは、普通だったので。

でも、木魚を叩くリズムがどんどん激しくなっていき、しかも、超絶技巧といいますか、絶対に昔、バンドでドラム叩いていたよね!!と言いたくなるような、木魚とは思えないパフォーマンスを見せ付けてきまして、最初は凄い…と、放心状態で驚いていた私ですが、それをずっと見て聞いていたら、だんだんと、現実的な意識に戻るにつれて、一周忌の法要だよね、これ…と、思ったら、なんだこれ、と、だんだん可笑しくなって、面白くなってきてしまい、でも、笑ってはいけない、絶対に笑うことは許されない、と、思えば思うほど、可笑しさが増してしまい、とうとう、うつむいて、でも、肩が揺れてしまい、高笑いのドラムとお経に紛れながらも、クックックと声も出てしまい、横をちらっと見ると、娘が凄い顔をして笑いをこらえながら私を睨んでおり、もう、こらえきれなくて、私は、ブッと吹き出してしまい、でも、高笑いは相変わらずパフォーマンスを続けているので、あまり、こちらの様子には気付いていないような…もしかしたら、私が、笑い過ぎて涙が出たのを拭いていたので、あ、奥さん泣いてる、と、思われたかもしれませんが。

そんなわけで、ある意味地獄のような一周忌の法要の前半です。

後で、娘達にさんざん怒られました。

確かに、途中から木魚が凄くなったと思ったそうですが、娘達は、普通に笑うこともなく聞いていられたと。お母さんさえ、お母さんさえ、笑いをこらえて、こらえきれなくならなければ、私達だけならいけたと。

笑い上戸だったんです、子供の頃から。

でも、本当に本当に今回は反省しましたが、高笑いも本当に不必要なテクニックを披露するの止め~!!と、言いたかったです。

この後、高笑い坊主からの衝撃的な話がありました…