私が目に見えないものを信じるようになったきっかけは、

三年前、私の父が入院して六か月経った時のことでした。

その日、私はフラダンス教室で、鏡に写った自分の姿を見ながら踊っていました。

すると、一瞬、私の顔に父の顔が重なり、左から右にフッと通り抜けていきました。

びっくりしましたが、何か目の錯覚?と思い、レッスンを最後まで続けました。

そいてレッスンが終わり、スマホを見ると、30分ほど前に、弟から、父危篤との連絡が入っていました。

病院は車で15分、着いた時には父はすでに息を引き取っていました。

とてもショックでしたが、とても安らかに眠っているような父を見て、ありがとう、お疲れ様でした。間に合わなくてごめん…と、思った時に、さっきのことを思い出しました。

父は亡くなる前に、フラダンスを踊っている私に会いに来てくれていたんだと、

そう思ったら、今も近くにいるような気がしました。

でもまだその時は半信半疑でした。

その二年後、私の旦那様が亡くなり、不思議な経験をしたことが決定打となり、

目に見えない世界があると、確信に変わりました。