息子の中学受験は厳しい結果だった。
今思えば、子供は受験の意味の認識がなく、親も塾に丸投げで、お弁当と送迎だけで役割を果たしていたと誤認していた。
今になって考えると、その差がよくわかる。
大学に行くために中学を選び、学部を選ぶために中学を選ぶ…。これは偏差値ではわからない。
◯◯中学は偏差値は同じでも医学部に行く割合が高い。◯◯中学は出口偏差値が高いから東大にはより多くの人数が入っている。◯◯中学は附属もそれ以外も目指せる。
中学に入れたら安心ではなく、その先を見越した志望校選びを子供と話す必要があった。それができなかったから、子供は自分ごととしての受験ができなかった。
中学受験の失敗の学びから、今回は「なりたい自分」のイメージを家族で話し合いながら、子供が志望校を決めた。
経済的なイメージ、自分の特性、将来のリスクヘッジ、国を出ても稼げるかどうか…。偏差値やテストの点数の先にある「生活のイメージ」としての大学選び。
それを自分で決めてから、親は周辺情報調査のバックオフィスをしている。中学受験時は学校や塾に任せていたが、個人のビジョンは家庭でやるしかない。
過保護かもしれないが、競争なので勝つことが大切。少なくとも、努力が報われる実感を持つことがこれからの人生に活きると思っています。