こんばんはー!
新しい作品が出来ました!
「エルフの耳飾り」
イヤカフです。
(エルフとは、
耳の尖った妖精のことです)

これも、
小さなお話が背景にある作品です。
今回は少し長いのですが...
よろしければ
読んでいってください(・×・)♡
とても切なくて
とても悲しくて
美しい愛のお話です。
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「エルフの耳飾り」
森の中で、私達は出逢った。
朝、あなたに会いに行けば
あなたは優しい声で
「おはよう。よく眠れた?」
って聞いて。
2人でいろんな話をして、あなたはいろんな場所に連れていってくれて。
日が暮れるとあなたは優しく笑って、
「また明日」と手を振る。
私は、あなたに恋をした。
だけど”好き”と言えなかったのはきっと、
心の片隅で、
あなたと結ばれることはできないと、知っていたから。
私は人間で、あなたは、
エルフだったから。
私の耳が、あなたみたいに尖ってたら
私達は結ばれてたかな。
私が人間じゃなかったら
迷わずに”好き”って言えたのかな。
私がエルフだったら
ずっと一緒にいられたかな。
別れは、あまりに突然だった。
朝、あなたに会いに行った。
なのに、
いつもならすぐに聞こえる優しい声が聞こえない。
辺りを見回してみても、あなたがいない。
あなたのお気に入りだった大きな石の上にも、
あなたはいなくて。
その代わりにあったのは、
あなたからの手紙だった。
「おはよう。よく眠れた?
僕がいなくて驚いたよね。
突然いなくなってすまないと思ってる。
僕の仲間たちが、この森を出ると決めたんだ。
今日直ぐに出発すると言われた。
君にどうしてもさよならを言いたくて、
出発を遅らせて欲しいと頼んだけど、
だめだった。
僕たちは仲間と一緒にいなければ生きられない。
一人では生きていけないんだ。
人間じゃないからね。
それでこうして、手紙を書いたんだ。
毎日のように君に会っていたから、寂しくなるよ。
昨日
もっとたくさん話しておけばよかった。
もっといろんな場所に
連れていってあげればよかった。
もっと君と一緒にいたかった。
出来るなら、ずっと。
君にひとつ、言っていなかったことがあるんだ。
実は僕も、今日気づいたことなんだけど。
僕は多分、君が好きなんだ。
初めて君に出逢った時、君を美しいと思った。
君の仕草や言葉のひとつひとつが愛しかった。
君の笑顔を見る度幸せになって、
”また明日”と君に手を振る時、
君が君の生きる世界に帰る時、
胸が締めつけられるみたいに痛むんだ。
今まで、この気持ちが一体何なのか分からなかった。
でも今日、こうして君と会えなくなると知った時、
涙が出たんだ。
君に会いたくてたまらなくなって、涙が出た。
これが、前に君が教えてくれた”恋”なんだろう?
もっと早く気付けばよかった。
そして直接、”君が好きだ”と伝えたかった。
僕の耳が、君みたいに尖ってなければよかった。
僕が人間だったら
君とずっと一緒にいられたのにね。
どうしたって叶わない願いだけど。
実は君に、渡そうと思ってたものがあるんだ。
君が僕の耳を見て、
”私の耳もそんな風に尖ってたら”
って言ったことがあっただろう?
それで、この耳飾りを作ったんだ。
君の誕生日にでも渡そうと思っていたんだけど、
僕がこうして
ここから去らなきゃいけなくなったから、
これをお別れの印に贈るよ。
エルフの尖った耳をイメージして作ったんだ。
美しい君に似合うように、
輝く石もつけた。
気に入ってくれたら嬉しいな。
僕たちは、もう二度と会えないかもしれない。
伝えたいことが多すぎるよ。
だけど、これだけは伝えたかった。
君と出逢えてよかった。
君と過ごした時間は、僕の人生の中で最高の時間だったよ。
ありがとう。
愛してる。
さよなら。」
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今回の作品のこだわりについては
エルフの彼が
手紙の中で全て語ってくれましたので
何も言いません。(こら)
切なくて、
悲しくて、
涙が出る、
それでも美しいのが
愛なんだろうなあと
思います。