菅野秀晃ブログ

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作劇塾スタッフであり、ライター菅野秀晃のブログです。

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体調を崩したわけではないのですが、7月末に人間ドックに行ってきました。

健康診断の類いは10年以上も受けていないので、一度すみずみまで診てもらおうと思ったのです。



今回のブログは人間ドックの流れについて書きます。

病院によって違いはあると思いますが、これから受けようと考えている人は参考にしてください。



まず予約について。

インターネットから申し込みができます。

直接病院のホームページに飛ばなくても、「自分の住んでいる地域+人間ドック」のキーワードで検索すると、予約専門のサイトが出てきます。



いろんな検査コースがあるのですが、僕が見た限り、すべて日帰りとなっています。

かつては一泊の検査入院が基本だったそうですが、検査の高速化に成功したのでしょうか??



僕は「スペシャル人間ドックコース」というものを選びました。

所要時間は3~6時間となっています。

検査までは最短で1週間ほどかかるので、早めに予約しましょう。



予約フォームに入力した翌日には病院から電話がかかってきて、検査の流れを説明してくれます。

メモする必要はありません。

後日、郵送で資料や必要書類が届きます。



検査当日の朝は絶食です。お茶は飲んでもいいそうです。



検査開始は朝の8時から。

夜型の僕にとっては、超シンドイ時間帯からのスタートです。



まず病院の受付に、オシッ○とウ○コを提出します。



当たり前ですが、ウ○コはそのままトレイに“ヒリ出して”持っていくわけではありません。

前日と前々日のウ○コに、釘状の検査器具を突き刺して、一部を採取するのです。

その器具は検査当日まで、日の当たらない場所に保管しておかなければなりません。

何気にこれが一番苦痛だったりします。



ウ○コ等を提出したあとは、検査着に着替えて検査スタートです。

最初の検査は、MRIとCTになります。



僕が行った病院の診療開始時間は9時からなのですが、人間ドックは8時からなので、ほかに患者はおらず、待ち時間はゼロです。



MRIはトンネルの中にベッドごと入っていき、頭の断面図を撮影するものだそうです。

トンネル内では、凄まじい音がします。

ウーファーから聞こえるような重低音や、鉄パイプでコンクリートをぶん殴っているような甲高い音など。

耳栓を用意してくれる病院もあるそうですが、僕が行ったところでは、そういう処置はありませんでした。



一方CTは、ドーナツ型の装置にベッドごと入って、胸部あたりの断面図を撮影するものだそうです。

『白い巨塔』でCTに入った唐沢寿明が、医局員に「いいか、ミリ単位だぞ。細かな病変も見逃すな」と言っているシーンを思い出しました。



MRIとCTが終わると、検査専門の病棟へ移動します。

そこでまず、身長体重と血圧を測ります。



ちなみに僕の体重は82キロ。

見事な肥満体です。

一人暮らしを始めたときは、70キロだったのですが。



昔は「一人暮らしをすると痩せる」なんて考えていたのですが、好きなものを好きな時間に、好きなだけ食らってしまうから、体重は増えまくってしまうんですね。反省です。



そのあと採血をします。

血液検査の内容は、感染症等の抗体検査、腫瘍マーカー検査です。

腫瘍マーカー検査では、肺がん、肝臓がん、胃がん、大腸がん、卵巣がん、すい臓がん、前立腺がんを見つけることができます。



続いて呼気検査になります。

リコーダーの先端のようなものをくわえて、息を吹き込むアレです。

小学生のころにそれをやると、「うわあ、高校生クラスの肺活量ですね!」とか言われたのですが、今はタバコの影響か、非常に低い値となってしまいました。



次は目の検査と耳の検査。

眼圧を測る検査では、目を大きく開けなければならないのですが、僕はそれができません。

なぜなら目が細いからです。

看護師さんが二人がかりで僕のまぶたをこじ開けようとしてくれたのですが、それでも眼圧を測れるほど開きませんでした。

なので、眼圧は測定不能です。



そのあとは超音波検査となります。

お腹や下腹部などに粘液を塗って、マッサージ器のようなものをグリグリと押し当てられます。

頸動脈エコー検査、胸部エコー検査、腹部エコー検査というらしいです。
これにより、内臓の状態がよくわかるそうです。



最後にバリウムを飲んでのX線撮影となります。

バリウムは初めて飲んだのですが、クソまずいです。

強い炭酸で割ったものを飲むので、ゲップがしたくなるのですが、「我慢してください」と言われます。

志村けん氏のコントでありましたね。

ゲップを我慢した状態でぐるぐると回転する機械に乗せられるので、かなりキツいです。



それですべての検査終了です。

所要時間は4時間ほどだったでしょうか。

お昼には終わりました。



検査終了後には、お弁当が出てきます。

ヘルシーメニューなので、それだけでは飽き足らず、ラーメンを追加で3袋食べてしまいました。



かかった費用は12万8000円。

しばらくインスタントラーメンしか食べられそうにありません。



ちなみにこの値段は、あくまで人間ドックだけの費用です。

一週間ほどで検査結果の冊子が届くのですが、そこに「要・精密検査」の文字があると、当然ながら別途費用がかかります。



僕も腎臓が引っかかってしまい、人間ドック後も診察を受けたり、再検査を受けたりして、結局は合計14万円ほど使ってしまいました。



今日、ようやく再検査が終わったのですが、とりあえず問題なしと診断されました。

ただし、血圧と尿酸値が高く、中性脂肪の影響で肝機能が低下しているそうなので、インスタントラーメンとビールを控えるように通達されました。



僕はインスタントラーメン&ビールの愛好家なので、それらを封印されると、かなりキツいです。

それでも検査を受けなければ容赦なく摂取し続け、病気になっていたことでしょう。

出費は大きかったですが、いい勉強になりました。



あまり健康診断を受けていない方は、一度人間ドックに行ってみてはいかがでしょうか。



※※※※※


今回の記事と関係ありませんが、先月学研から『超危険生物』という本が出ました。

久しぶりにコラムを含めて、全ページ書かせていただいた本なので、興味がある方はお買い求めください。

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古くは鈴木宗男さんから野々村龍太郎さんにいたるまで、痛いところを言及された議員の方々は、とにかく「記憶にない」を連発する。

この発言が相手にどれだけストレスを与えているか、ご本人たちはご理解しているのだろうか。



つい最近、僕も多大なストレスを受けた事件が起きた。

今日はその話をしたい。



知人にデリバリーヘルスを頻繁に利用する男がいる。

彼は風俗好きが高じて、某風俗雑誌でコラムを連載するまでに至った。

仮に「デリヘルマスターKYO」としておく。



先日、そのKYOと飲みに行く機会があった。

そこで彼はこんな話を切り出した。



「この間デリヘル嬢を呼んだら、なんと中学時代の同級生やった女の子が来てん。めっちゃびっくりやろ?」



マンガみたいな展開だが、風俗ライターとして幅広いエリアの店を訪れる彼なら、ありえない話ではない。



そこで僕に下世話な疑問が浮かんだ。

一人の客と、一人のデリヘル嬢。

とはいえ、二人は中学時代の同級生なのだ。



・・・果たして、それからどうなったのか?



生唾を飲み込んだ僕は、抑えきれない好奇心を「質問」という矢に変えて撃ち込んでみた。

すなわち「その元同級生のデリヘル嬢と、その後どうなったのか?」という質問だ。



聞くのは恐ろしいが、向こうからその話を出してきた手前、やはり詳しく聞かなければならない。

・・・いや正直に、僕はめちゃくちゃ興味があったと記しておこうか。

きっと何も起こらず、普通に会話だけが行なわれて解散になったはずだ。

そう信じたかった。



するとデリヘルマスターKYOは、難しい顔をしてこう答えた。



「いや、それがな。まったく記憶にないんだよ」



言えや!




格闘家はたまに、未来予知のような能力を発揮する。

対戦相手の次の攻撃が見えるばかりか、K.O.時の光景まではっきり見える場合があるらしい。



これこそまさに、人間の限界を超えた超感覚といえるだろう。

そして昨日、僕もそれと似たような体験した。


「あ、僕は数秒後、絶対に笑うだろうな」


という超感覚が発揮されたのだ。

そのエピソードを記しておこう。



今僕は東京にいる。

そして昨日は念願だったルミネtheよしもとの舞台を見に行った。



客席の大半は高校の修学旅行生で埋め尽くされていた。

若い彼らは非常に正直である。

自分たちの知っている芸人さんが舞台に出てくると大歓声をあげ、知らない芸人さんが出てくると小さな拍手で迎えるのだ。



昨日で言えば、陣内智則さん、ペナルティさん、バッドボーイズさん、ノンスタイルさんあたりは、大歓声を受けていた。

「ワッキー!」とか名前まで叫ぶ男子高校生もいた。



一方、2丁拳銃さん、ショウショウさん、桂三四郎さんあたりは、残念ながら静かな拍手を受ける側だった。



ショウショウさんはいつものモノマネや、妖怪人間の歌ネタを披露していた。

修学旅行生たちにとって知名度の低い芸人さんなのかもしれないが、これがかなりウケていた。

やはりそこは、ベテランの実力がなせる技なのだろう。



そして事件は公演終了後に起こる。

劇場を出る前にトイレに行った僕は、そこで同じく用を足しに来た男子高校生たちと遭遇した。



彼らのひとりが、こんなことを言った。



「あのショウショウって奴ら、すげー歌うまくてビックリしたよ。たぶん俺と同じぐらい、うまいよ」



ものすごく上から目線だった。

その様子が冗談ではなく、真面目に言っているのだろうと推察させる。



ここで僕の超感覚が発揮された。



あ、僕は数秒後、絶対に笑うだろうな。



ちょうど用を足しているところだったので、できればこの予知は外れてほしかった。

しかしその願いは木っ端微塵に粉砕された。


「ショウショウより俺のほうが歌がうまい」


と豪語していた男子高校生が、おしっこをしながら『世界にひとつだけの花』を歌い出したのだ。



そしてそれが、信じられないほどヘタだった。



僕「だっはっは!」





失礼な男で申し訳ない。

ちなみに僕も歌はヘタだよ。