無眼耳鼻舌身意(六根)

第7段階:末那識(まなしき・梵語)・・・唯識論に説く八識の第七識。生きている限り常に持続する、自己愛の根源としての迷いの心をいう

内段階:阿頼耶識(あらやしき・梵語)・・・人間存在の根底をなす意識の流れ。経験を蓄積して個性を形成し、またすべての心的活動の拠り所となる

執着から離れて真如に至る。あるがままの姿、存在の本質としての真理

内心の仏界を知らざれば外の諸仏も顕れぬ

末那識にとどまっている限り煩悩から抜け出ることはできず、いくら悟りを求めて精進しても、求める心そのものが執着となって悟りに至る道を閉ざしてしまう

(日経新聞・安部龍太郎作「等伯」より)