★電本『ちいさな町の物語~秘められた歴史を歩く』をご紹介します | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。

★まちの歴史と魅力を解き明かす~『ちいさな町の物語』:塩見 寛
http://denhonkan.co.jp/story-of-a-small-town/


思い出深い1冊を今回、無料版として公開することにしました。 






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昔からまちづくりの話が好きでした。
学生時代、ル・コルビシェの『伽藍が白かったとき』を読みふけっている傍ら、興奮して読んだのは浜野安宏の『人があつまる』。ファッション都市論の草分けでした。


そんな私が40年後、出版社を始めて電本を事業化したとき、最初のお客様になってくれたのが塩見寛さんでした。建築家です。
建築家や写真家は文章がうまいですね。
眼がいいのでしょう。
着眼です。目のつけどころというのでしょうか。


不思議なご縁で塩見さんに出会い、好きだったジャンル、建築・まちづくりの分野の本をつくれるようになってワクワクしたことを思い出します。あれから3年。
あらためて塩見さんの著書の紹介文を書きました。


新聞や本づくりに38年間もかかわってきたのに、自分の手で本を世に送り出すのは初めてのことでした。
ちょっと奇異に聞こえますね、「初めて」なんて?
本当に初めてなんです。


記事を書くこと、それを編集して新聞紙面にすること、それは毎日のようにやってきました。
出版局に移ってからも、本の企画や編集に口を出すことは、うるさいくらいにやっています。でも本の1ページ1ページを編集ソフトを使って「ページに組み上げる」のは初めての経験でした。


本づくりは楽しい。
あらゆる工程が喜びに満ちています。
何しろ自分の言葉が「本という形のある物」に変わるのですから。その本は、何年たってもページを開けば著者の思いが語りかけてきます。


電本にそのだいご味はない!?
そんなことはありません。私は塩見さんの電本に、紙の本を作ると同じ熱意を注ぎ込みました。いや、本の編集は初の挑戦でしたから、かつて新聞社で企画立案、原稿に目を通しタイトルを決めてきた時以上の神経をつかったのです。


パソコンでもスマートフォンからでもご覧になれます。
アプリがなくても読めるので、「まち」に興味がある人のアクセスを期待しています。





手漕ぎボートから見る鞆の浦の港と常夜灯