★あなたのいいね!が伸びないわけは「表示率」にあった! | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。



きのうこのページで
「★カギを掛ける人になりましょう!」
と題して、スパムアカウントについて説明した。
思いがけないほどの反響をいただいた。
それだけ苦々しく思っている人が多かったのだと思う。
幸いにして“みなさんの関心”にヒットしたらしい。


それにしても、驚くべき数字だった。
クチコミが57倍にも広がったのだから。


Facebookをやる人の関心の1つとして「クチコミ」があると思う。
「Facebookはビジネスに使える」
こんな話ばかり聞いて、うんざりしている人も多いのではないか。
マーケティングに関心のある人々がFacebookに色めき立った理由、
それは「Facebookにはクチコミによる拡散力がある」とされたからだ。


僕は『ウソつけ!』と思った。
企業や有名人のキャンペーンならいざ知らず、
普通の人が素朴に語ったことがそんなに広がるわけがない。
これは事実で、記事に対していいね!をもらえる数は多寡が知れている。


ファンが500人以下のFacebookページの場合、
1投稿に対して獲得するいいね!の平均は「2~12」程度。
1000人未満のページではさらに率は下がり「3~16」。
1万人超のページのいいね!率は0.78、
つまりファンが1万人いても100いいね!獲得に四苦八苦するのが現実なのだ。
ファンが増えれば増えるほどいいね!率は落ちていく。


Facebookページに比べれば、個人のいいね!率は若干高いと思われる。
しかし、こちらは統計がないので推測にとどまる。
でもみなさん、経験的にわかるでしょ?
いいね!の数は「一定のところ」で止まっていませんか?
その理由は多岐にわたり……、話せば非常に長くなる。
だから、わかりやすい理由を1つだけ挙げよう。
それは「表示率」の低さにあります。


みなさん、友達やFacebookページの記事を読んでいるでしょう。
どこで読んでいますか?
意識もしたことがないと思うが、90%以上はニュースフィードで読んでいるはず。
わざわざ友達のウォールにまで行って見ないでしょ?
ところでニュースフィードに友達や、
いいね!をしたFacebookページの記事、しっかり流れているだろうか。
流れていませんよ!!


いいね!したFacebookページの記事の表示率は平均16%(ものすごく低い)。
個人の場合は「不明」だけど、親しい友達の投稿くらいしか表示されない。
これって、おかしいでしょ?
Facebook、ウソついているよね。
Facebookの公式見解は「友達やいいね!したFacebookページの記事が更新されると、あなたのニュースフィードに流れます」なのだから。
記事は100%は流れてこない、どころか
かなり大幅にカットされてしまう。
これ、Facebookの大きな特徴です。
(本には書かれていないのであまり知られていないけど)


逆に言えば、あなたの記事へのいいね!数が伸び悩むのも当然だ。
そもそも相手に届いていなければ、いいね!の押しようもないというわけ。
今まで何回か、この「表示率の問題」は書いてきた。
でも、いつも反響は少なかった。
この話、少し専門的でめんどくさく思えるはずだ。


こういった性質をもっているFacebookなのに、
なぜ「クチコミがすごい」といわれるの、というのが次の問題です。
これはセミナー講師の本にも書いてある。
いいね!やコメント(そしてたまにシェア)すれば、
友達の友達のニュースフィードに元の記事が表示される、
そういう仕組みがFacebookにはあるからだよね。


これはスゴイ機能でしょう、ネズミ算式に広がって行くなんて!
ただし、事実ならば……だ。


半分は当たっています。
広がって行く場合はある。
だからこのクチコミ拡散機能はあるし、ウソはいっていない。
でも100%じゃない。
簡単な計算だ。
あなたに100人の友達がいる、各友達には100人の友達……、
こういう前提で計算すると「100×100×100」
わずか3段階目(友達の友達の友達)で100万いいね!に到達してしまう。
「いいね!のリレー」、実際には大幅に間引きされているはずだ。


だから僕なりの結論を言うと、
「Facebookのクチコミ拡散力をうのみにしてはいけない!」


ところが例外はある。
それがきのう僕のFacebookページで起こった。
ページのファンに記事が届いたのはわずか392人だった(いつものペースです)。
しかし、そこから先がスゴかった。
夜8時半の時点で11,440人の非ファンに表示され、
10時半16,096人、けさ9時には22,352人、
そして午後1時には24,552人となり、
クチコミ倍率はついに61.4倍にまでなった。

ジャーナリスト 石川秀樹


こんなこと、初めてだ。
時間がたつにつれて拡散スピードが上がっている。
普通ならFacebookのクチコミ拡散力は喧伝されるほどの力はない。
しかし、一発はまるとスゴいことにもなるんだな(やっぱり)。


文章が長く、堅苦しい話題が多いこのページで、
780人もの方からいいね!をいただいたのも初めてだ。


以上のことから僕が言いたいのは、
Facebookは発展途上だ、でもとてもおもしろい、
そしてエキサイティングであるということ。
でも危険もあるし、世間で信じ込んでいるほどのスーパーツールでもない。
それでも普通の人が奇跡のような現象に出合うこともある。
結局、どう使いこなすかは目的と努力次第。
試行錯誤して楽しんで使えば、もっともっといろんなことがわかるのではないか。




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【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


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