【本物の通信簿】
本物の通信簿は
まだ
受け取ってはいない
本物の通信簿は
学校から貰うわけでも
会社から貰うわけでも
社会から貰うわけでもない
自分自身の
死期を悟り
なんの体裁も
保てなくなり
本当の自分となり
身体も想うように
動かせなくなって
はじめて
本物の通信簿を
受け取ることになる
例外なく
過去を回想するなかで
両親への感謝を感じ
最後に残るのは
『家族愛』であることに気がつくと
その
『家族愛』という
最重要項目に
最高の評価がつくことだけを望む
しかし
動くことは出来ないことに
立ち戻る
そして
『家族の愛』でしか
成り立たない
自己と
向き合いながら
病室を訪れる
家族から
それまでの
それぞれの人生の『通信簿』を
『愛情』という名の
本物の通信簿を
受け取ることになる
ひで。
