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我に任せろ!
私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。
「タカ!」
洞窟の暗闇から現れた大男は為朝に仕えてタカだったのです。
タカ「八郎のお兄ちゃん!やっと会えた」
為朝「タカ!我に会いにきたのか?」
タカ「そうだよ、大島にいるってイチから聞いていたから、船で渡って行こうとしたんだけど…」
イチはタカの兄なんだよ
為朝「漂流したんだな。」
タカ「嵐に遭って船が流されて、この島に着いたんだ。」
タカ「最初、病で声が出なくて、島の人と言葉が通じなくて…」
忠重(ただしげ)「島の人は、こんな大きな男に驚いたのでしょう。」
タカ「それで洞窟に逃げたんだ。」
為朝「病は治ったようだな。よかった。」
パチパチ…
為朝と忠重、タカは魚を取り、焚き火で焼き、食を取りました。
為朝「タカ、まずは食べろ。」
タカ「ありがとうございます。美味しい!」
為朝「タカ、我に会いに来たのは大事があったのか?」
タカ「そうなんだ…九州でお兄ちゃんの奥方の百合(ゆり)さんと子の八太(はちた)くんは南の島に逃げて生きてるよ!」
為朝「何!?2人とも行方知れずではなかったのか?」
保元の乱の後の混乱で百合と八太は後白河天皇方の勢力に襲われ、行方不明になったと為朝は聞いていたのです。
保元の乱
タカ「娘の里香(りか)ちゃんをお兄ちゃんのお母様の光(ひかり)さんに預けた後、もう一度九州へ行ったんだ。そこで定吉(さだきち)さんに会えたんだ。」
定吉さんも為朝さんの家臣なんだよ
タカ「定吉さんが言うには、2人は行方知れずにしといて、密かに南に逃したんだって…」
為朝はそれを聞いて、
為朝「百合も八太も生きている…」
為朝は目頭が熱くなっていました…
つづく







