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我に任せろ!
私は源為朝(みなもとのためとも)の孫、里子(さとこ)です。
為朝と藤井忠重(ふじいただしげ)は八丈島(はちじょうじま)近くの小島からタカを連れて伊豆大島(いずおおしま)に帰ってきました。
為朝さんに仕えていたタカを島の人々は鬼とか大男とか間違えていたんだよね
島に戻ると伊豆大島の周辺の島々の民が為朝を訪ねて来ていました。
「鬼を退治したって?」
「為朝さんは凄い!」
「我が島も為朝さんに守ってほしい」
「高い年貢で皆、苦しんでいる。」
為朝の噂を聞いて、伊豆諸島の民は為朝に助けを求めてきたのです。
忠重「伊豆諸島は工藤茂光(くどうしげみつ)が年貢を集めておりますが…年々、年貢が高くなって皆、不満なのですな。」
為朝「タカ、京はどうなっておるのだ?」
タカ「平治の乱の後、平清盛(たいらのきよもり)の平家(へいけ)が政を主導しているね。」
平清盛
為朝「清盛か…我の矢から逃げた平家が今や政を握るとは…皆、年貢など出す必要はない!」
忠重「そうだ。わしも出してないぞ。為朝様がいれば平家など敵ではないわ!」
伊豆諸島は為朝の力が支配するようになったのです。
伊豆大島にある為朝の館跡
伊豆諸島の動きに困ったのが、所領としている工藤茂光でした。
茂光は同じ伊豆の豪族、北条時政(ほうじょうときまさ)に相談していました。
北条時政
茂光「時政殿、伊豆大島の流人には困ったものだ。」
時政「年貢が入らねば、清盛様からお叱りを受けますぞ。」
茂光「それはもっと困る!どうすれば良いかの…」
時政「上洛して直接、清盛様に訴えてみてはどうか?」
茂光「…そうじゃの。よし、京に行ってみよう。ところで蛭ヶ小島(ひるがこじま)の流人はどうしておる?」
時政「こちらは大人しくしておるわ。ただ、為朝とは同族ゆえ睨みは効かせておらねばの。」
蛭ヶ小島の流人…為朝の甥である源頼朝(みなもとのよりとも)のことです…。
つづく…







