期待値の大切さ
たまには競馬の真剣な話でも書いてみましょう。
それは”期待値”です。
競馬で儲けを出すために欠かせないのが期待値です。
予想がどれだけ上手でも馬券が下手ではトータルでプラスにするのは難しいと思います。逆に、予想はほどほどでも期待値をシッカリと把握できていればプラス収支にするのはそれほど難しい事ではありません。それを更に上積みさせるために予想力を向上させることが大事になってきます。
しかし、多くの人はまず先に予想法に目が行ってしまいます。
この時点でやるべき事がすでに逆転してしまっているんですね。
期待値とは、そのレースを買う価値があるかを判断する材料です。一般的な専門誌の印というのは期待値を基本的に無視しています。それは当然です。競馬新聞に印を打つ方々はオッズはおろか枠が決まる前に印を打っている事が多いでしょうから馬券で儲けを出す事ではなく、有力となる馬に順に印を打っているに過ぎません。
しかし、我々が求めるのは馬券を当てるだけではなく、トータルでプラスにする事です。
そこには期待値は欠かせないわけです。
では、期待値とは何か?
簡易的に説明すると、人それぞれの予想する力は違いますから、それぞれが自分の的中率というのを持っています。分かりやすいように馬連だけを買った場合の説明をするならば、的中率50%の人もいれば30%の人もいます。
仮に的中率が50%の人ならば自信のある3倍の馬券を1点で買い続ければ生涯の回収率は150%になりますが、的中率30%の人が買い続ければ生涯回収率は90%となるので、買えば買うほど負ける結果となります。
馬券は全部当てるのは不可能ですから、いくつかは外す事を前提に組み立てなくてはなりません。つまり、当たった時に、他の外れた分までも回収できるかどうかという事を考えた上で投票しないと意味がありません。的中率30%の人がトータルで150%の回収を目指すのであれば自信のある5倍の馬券を1点で買わないと目標に近づく事はできない事になります。もちろん、1点で馬券を買う人の方が少ないでしょうから馬連なら数点の買い目を平均した払い戻しが5倍に相当しないといけません。この基準を達している馬券が”期待値のある馬券”です。
その期待値のある馬券のハードルを少しでも下げるために予想力を高めていきます。当然ですが、馬連で数点買うならば平均5倍(500%)よりも300%の方が期待値に達しているレースが多いので腕を磨く事で自然と買う価値のあるレースも多くなってきます。
今、結果をどうしても出せていない人というのは、自分が的中率30%しかないにも関わらず、300%しか期待値のないレースに手を出してしまってジワジワと負けを重ねてしまっているだけなんです。だからと言って、穴を無理矢理狙うのはスジ違いで、それをすれば的中率も下がるでしょうから結果は同じ事です。
それよりも一番簡単なのは、今まで通り普通に予想をして、買い目を出して、オッズを換算して回収率が何%になるかを計算し、自分の的中率に対して買う価値のあるレースなのかどうかを客観的に判断してあげる事です。そして、回収率が自分の的中率に見合わないものならば自信があっても買わないで見送る。ただ、これだけの事が出来るようになれば買うレースは自然と減りますが、その結果としてトータルでプラスに持って行く事が出来ます。
自分が買おうとしているレースというのは、少なくとも自信のあるレースです。自信のあるレースを買い続けて今までの的中率が30%なのであれば、そのように基準に満たないレースを見送ればいいだけです。見送ってそれが仮に当たっていたとしても関係ありません。一瞬、買って置けばよかった…と思うかもしれませんが、それを買っているから今までに90%しかトータルで回収できてないだけなんです。つまり、見送ったレースが当たろうが外れようが、基準を満たしていないレースは買う価値がないというのが期待値を満たしていないレースなんです。
ここに書いたのはあくまでも期待値の表面的・簡易的な話でしかありませんので、もっと複雑な期待値の考え方はあるんですが、それはまた別の機会に。
予想の力を上げる事も大事ですが、それ以前にこの期待値を把握できていないと現時点で回収率が100%に達していない人は同じ事を続けてしまう事となってしまいます。そのためには今の自分の実力を知る事も重要です。
★期待値に関してはHPのお勉強のページなどでも過去に触れているので是非読み返して見て下さい。(*u_u)