11/21の朝は群馬県昭和村のほうれんそう畑を眺めていました。粉雪が散って、モコモコに着込んでいても、キーンという寒さが手足や顔を突き刺します。普段はもっと霜が降りて、ほうれんそうはヘタッとしてしまうそうです。そして朝陽に照らされてまた葉をピンッと張るとのこと。この繰り返しが、ほうれんそうをおいしくするのです。
その光景を想像すると、なんだかとても勇気づけられました。不安、無力感、焦りでクタッとなった時にも、わずかでも周りからの励ましがあったり、ちょっとした進捗に気付けると、「よし!葉を広げよう!」と顔を挙げて、周りからのエネルギーに目を向ける。葉っぱを広げさえすれば、太陽からの恵みを受けられる。この回数が多いほど、おいしくなる。
そして、こうして育ったおいしい野菜を、毎日毎日、モコモコの作業着で収穫し続ける農家さんの姿。ほうれんそうを素早く丁寧に刈ってケースに入れていく作業に、言葉には出さないけど、食卓を囲む人への「想い」が込められていくことを感じました。
こんな想いを誰かに伝えたいなあ。
いつも鍋に入れているハクサイの兄弟たちです。同じように粉雪をかぶっています。頑張って、おいしくなり続けています!