ランダムウォーク理論

トレードで勝てる人の確立と期待値の考え方

 

ランダムウォーク理論とは、相場の価格は不

規則(ランダム)に変動(ウォーク)してい

るので、将来の価格を先読みすることは不可

能だという考え方。

 

相場はランダムだが、

トレードで勝つことができる。

・勝つ人は、なぜ勝てるのか?

・勝てない人は、なぜ勝てないのか?

 

1.相場がランダムウォークである理由

 

1-1相場にはトレーダーの数だけ考え方が

 ある星の数ほどいるトレーダーが、それ

 ぞれ別の角度から分析・判断して相場に

 臨んでいる。これらすべてを把握するの

 は不可能です。だからこそ、相場はラン

 ダムウォークなのです。

 

1-2投資の心理に影響を与える要因は

 多種多様。

 一人一人のトレーダー心理は、様々な要

 因によって右往左往している。それらす

 べての情報を網羅するのは不可能です。

 そのため将来予測が当たる確率は理論的

 には、常に50%になる。

 やはり誰にとっても相場はランダムウォ

 ークなのです。

 

1-3未来を予測しようとするな、相場はラ

 ンダムである。

  

・勝てないトレーダーは未来を予測しよ

 うとする。

・勝てるトレーダーは過去の統計から学

 ぼうとする。過去の統計から期待値が

 高いポイントを見つけ、そこでトレー

 ドする。

 

2.必要なのは

 未来の予測ではなく過去の統計

 

2-1過去を知ることで規則性が分かる

 相場のランダム性の中に、ある決まった

 パターン=規則性がある。

 例)ヘッドアンドショルダー・三角持合

 い・窓開け・移動平均線乖離。これらの

 チャートパターンが出現したとき、過去

 の統計値から期待値が高いと判断して、

 積極的にトレードをしていく。ただし、

 過去の統計がそのまま正確に未来の確立

 となる訳ではないので注意。

 

2-2確立と期待値

 トレードは確率で考えると負ける。

 しかし期待値で考えると勝てる。

 

  負けるトレーダーは確率に頼り、勝てる

 トレーダーは期待値を貫く。

 負けるトレーダーは常に確立に怯えてい

 るので利益を伸ばせず、予測が外れた時

 は損切ができずに大損する。

 勝てるトレーダーは期待値の高いパター

 ンを見出だして、その期待値に準じた行

 動を貫いています。期待値が高ければト

 レードを行い、低ければトレードをしな

 い。

 

2-3期待値の高いトレード手法を

 構築するために

 

2-3-1いちいち理由付けをしない

 深く理由を追求しようとし過ぎずに、

 勝てるポイントを増やすこと。あるチ

 ャートパターンが出た時は期待値が非

 常に高くなり、そこでトレードすれば

 長期的には勝てる。このように、自分

 にとって期待値が高いと信じられるポ

 イントだけでトレードをする。

 

2-3-2ランダム性の中の

 規則性(期待値)に気付くポイント

 ある特定の状況になった時の行動パタ

 ーンは、一人の人間心理より群集心理

 の方が単純で一貫しています。

 チャートパターンが形成される前に、

 より長い時間が掛かるものであればあ

 るほど、規則性の通りに動く可能性が

 高くなる。

 

3.ランダムウォークの中で独自の相場哲学

  を持とう

 

・期待値ではなく相場観を重視したトレー

 ドになっていなかったか?

・相場に合わせるのではなく、相場に理論

 を押し付けていなかったか?

 相場の過去の歴史を検証し、規則性を発

 見するという努力を続けることで、最初

 は自信が持てず何度も揺れていたものが

 段々と揺るぎのない自分だけの相場哲学

 となります。

 

まとめ 稼ぎ続けるトレーダーの思考

 稼ぐトレーダーとは、常に自分の手で発見

 した期待値の高いトレードを行うトレーダ

 ーです。