ボッチになるって難しかった。
もともと話しかけやすい外見だったのと、来るもの拒まずな性格だったからか、クラスメイトと友達の境が分からんかった。
話し掛けられればフランクに返す。
相手を伺うよりも、思い付いたことを話してた。
何故か笑いながら「変わってるね」って言われるんだ。
私は『オカシナコト言ったかな?まぁいっか。楽しんでるみたいだし』ってスタンス。
面白そうなこと思い付いたから、行動しようと教室を出たら、たまたま通りかかったクラスメイトに話しかけられて一匹狼は断念せざるを得なくなる。
「面白そう!私もする‼」って。
教室でボーっと窓の外を見てたら隣りの人が「どうしたの?」って。
移動教室があれば「一緒にいこう‼」って。
グレープを作る時は「こっちおいでよ !」って複数のグレープに勧誘される。
『何故だ?私は何かしたか?』と思ったけど、何でもない。彼女達は一人になりたくなくて、一緒にいて楽しい人といたいだけなんだって気付いた。共感して笑いあうのも楽しいけどさぁ…一人じゃ何も出来ないのかな?でもまぁ、ボッチは辛いだろうしなぁ。 ってか私はピエロ?たまには提供する側に立ってくれないかな?と思いながらすごした。
ある日、「たまには一人にさせて」って言ったら「嫌いになった?私何かしちゃったかな?」ってマジ面倒なことになると思って諦めた。
「この子、変わってて面白いんだよー」とか人に言う人なんなんだろうね?
「いや、変わってないし。普通に話してるだけなのに笑うこの子がオカシイし。てか失礼だし」って私は本心を伝える。
てか、ハードル上げんなよなぁ?
で、「へー」って言う奴と「本当だ面白い‼」っていう奴と「もっと面白いこと言って」って言う奴がいる。
もう諦めて苦笑いしか出来なかったよ。
何故賛同されないんだろうね?
そのうち趣味の話しになって、色々教えてもらう。
で、「これ凄い‼」「面白かった‼」「それ分かる‼」って感動を伝えたら、向こうはノリノリで話してくる。
「じゃぁコレはどう?」って感じに。
だから2次元、ジャニーズ、V系、電波、中二病、どれでもそれなりに楽しめた。
でも何か違うんだよ。
私がビビッとした所とチョットズレてる。
で、変態扱い。
私にとっちゃ誉め言葉だからいいんだけどさ。
それでさ、もう底が見えたら詰まらなくなってしまうんだ。
実は何もかもそんなに凄いものはないんだって分かって冷めてしまう。
冷静になったら終わりなんだね。
人間関係の話題になったらさ、自分勝手で醜いと思ってしまった。
「AがBに酷いことしたんだよ」「Cってカンニングしてるらしいよ」「もうDってマジムカつく」「Eって近寄りたくないよね?」…ってさ。
だから「そうなんだぁ」って言ってからこう返した。
「Aにも何かあったんじゃない?てか当人同士の問題だから何も言えない」「どうせ噂でしょ?憶測で判断してやるなよ」「何かしたの?対策出来ないの?」「いや、話してみると面白い奴だよ?」…って。
今思えば、ただの愚痴を聞いて欲しかったのかもしれないけど、苦笑いしなが「そうだね」っていう人に嫌悪してたから言えなかった。
「困ってる」って言うから提案したら「出来ない」って言うし。「じゃぁそのままでいいってこと?」って聞くと黙るしマジうざい。ってか、そんな悩み事聞くほど親しくなったつもりないし。
「じつは毒舌だよね」って言われても、『オブラートに包んだつもりだし。分かってくれないなぁ』って思う。
「よくあの子と一緒にいれるね」って言われると、『偏見で決めて、友達をアクセサリー感覚に思うのならゴメンだわ。寂しい奴だなぁ』って思う。
「どれがいい?」「何がいい?」「何にする?」「何でもいいよー」ってもー、自分で勝手に決めてほしいよ。
「これにしない?」って言えよ!否定されることにビビるなよ‼
理由聞いて「そっかー!じゃぁこっちにするー!」って言えば済むじゃん‼
あー、でもそんなこと言ったら泣くんだろうな。酷い奴ってレッテル貼るんだろうな。傷つけないようにしなきゃ。自己チューに思われないように誘導しなきゃ。あぁ、めんどくせーめんどくせーめんどくせーめんどくせーめんどくせーめんどくせー!!
もしかしたら本当の友達は居なかったのかもしれない…。