昼間は現在の皇居東御苑の景色です。夜になると江戸城天守閣が忽然と復活します!

 

絹本の裏側から蓄光顔料の裏彩色にて左右反転させた江戸城を描き、表側からは光を通す透明感のある染料系絵具で空を塗り、雲とのコントラストで、一見、江戸城が描かれてる事が分からないようにカモフラージュしてます。

 

この作品は、2024年7月に、日光東照宮にて開催された「第一回藝文協会展」に出品するために描きました。

 

春に東博にて「VR江戸城」上映を鑑賞し、Hidden Art によるアナログでの江戸城再建の表現も可能だと閃きました。

それを思いついた直後に藝文協会さんから日光東照宮での展覧会出品を誘われ、これは東照大権現様(徳川家康公)からのお導きじゃないかと思いました。

 

ただ、僕の Hidden Art は、他の出品者と一緒に並べられたのでは真のポテンシャルを発揮出来ません。

それを藝文協会の担当者にお伝えしたところ、日光東照宮の権宮司 湯澤一郎様に、Hidden Art のプレゼンをさせて頂く機会をセッティングして下さいました。

 

「一夜城」は制作に取り掛かり始めたところで、まだ未完成でしたので、同様の Hidden Art 「登龍門」を持参して、明るい場所と、暗い場所とで権宮司様にご覧頂きました。

 

東照宮には美術館も併設されており、江戸時代からの数々の名作を所蔵してます。

そんな名作を見て目の肥えた権宮司様が、一目で Hidden Art の魅力を見抜いて下さり、僕のHidden Art だけ特別に独立した部屋にての展示をすることを提案して下さいました。

 

拝殿脇にある東小詰という、普段は物置として使用してる部屋の一角を空けて展示スペースとしてご用意して下さいました。

 

藝文協会展が始まると直ぐにツアーガイドの方々の間で Hidden Art「一夜城」の評判が広まり、次々と団体客を東小詰に誘導して下さいました。

個人で参拝に来た方々も、拝殿脇の部屋に大勢の参拝客が出入りしてるのを見て興味を持って続々と集まってきました。

 

老若男女国籍問わず、大勢の方々から歓声や拍手を浴びる体験を味わいました。

僕は、社交辞令や忖度を知らない子供たちの反応こそが、その作品の本当の価値を計るバロメーターだと思ってますので、子供たちから「すごい!」「かっこいい!」「きれい!」「どうやったの?」などの歓声や、笑顔、そして尊敬の眼差しで見つめられ、この表現は間違いなく世界中から賞賛されるぞ!という確信を得られました。

 

東照宮の神官や巫女さん達からも喜ばれましたが、鳴き龍、眠り猫などよりも参拝客の人気を集めてる様子を感じた境内の警備員からは分かりやすい嫉妬の行動を取られました。

閉門時間の10分前に、警備員がわざわざ東小詰内で盛り上がってる若者達のグループに「もうすぐ閉門時間だから、早く他の見どころも回りなさい」と言いにきたのです。

 

普段美術には興味なさそうな若者達のグループが Hidden Art に興味津々で、僕の話を聞いてくれてましたので、新しいファン層が開拓できる手応えも感じてました。

そこで、閉門時間になったところで自分が先に門前に退出し、さっきの若者達に自分の名刺を配ろうと思って、彼らが出てくるのを待ちました。

 

彼らは閉門時間から15分も遅れて出てきました。

「警備員の方から急かされてたみたいだったけど、ずいぶん粘ったんだね」と声を掛けましたら

「それが、その後、眠り猫はこちら、鳴き龍はこちらで聞けるよって、境内の見どころを案内してくれました」って、笑って答えが返ってきました。

 

要するに、ご自身が普段誇りを持って守ってる境内の見どころを見ずに、よそ者の Hidden Art の部屋に長く止まったままな事に嫉妬しただけで、本心は本心は閉門時間を遅らせてでも、境内の見どころを彼らに観ていってほしいって事だったんですね。

 

Hidden Art の展示は他の出品者から尊敬されることもあれば嫉妬されることもありますが、嫉妬の反応も、実は僕の自信を深めてくれてます。