住宅メーカーの商品開発部門に勤める栗谷誠。仕事もやりがいがあり、趣味のフットサルもそれなりに楽しい。

でもいつもなにか足りないと感じている。
そう感じるようになったのは、あいまいな記憶としてかすかに頭に残っている、子供の頃に出会った老人からの言葉を思い出してからだった。

「30の年までに思い出せ。」

なにを思い出せというのか。30歳の誕生日まであと一週間、思い出さないとどうにかなるのか。

日常と非日常が交錯していく、栗谷に課せられた運命とは。