私は、自宅にいたはずだった。
自宅であるからには、そこにあるテレビジョンは、
私の所有のものである。
とはいえなくとも、所有である可能性は極めて高いということは、
私の自宅に訪れたものであれば想像するに難くないはずである、
と私は思う。
そして、そのテレビジョンは私が現に購入したものであり、
私が常に使用しているものであり、他の誰かに有償無償を問わず譲渡したことはない。
とすれば、もうこれはまぎれもなく私の所有である。
のーにーもーかーかーわーらーずー
常に私のテレビジョン、
正確には私のテレビジョンのチャンネル権、
は訪問者たちにことごとく奪われるのである。
せせこましいことを、と思う方々もおられるやもしれぬ。
が、しかし、つまらぬものはみとうない!
わしはこんなところをみとうはなかった!
せいしろうくんもかつて言っていたではないか!(言っていない)
常々ご立腹であったわたくしひだりあし、
(ちょいちょいリモコンを盗み出しては、取り返され、チャンネルは訪問者の意のままに
されるひだりあし)
しかし昨日のエリザベート(仮名、男性)の選択は間違いはなかったのです。
コロンボさん、みなさんご覧になられましたでしょうか?
あろうことか、ひだりあし、昨日の昨日まで、
その面白さに気づくことはなく、気づこうともせず、
なき者にしてまいりましたが、おーもーしろい!
忘れられたスターなどは、胸になにかをのみこまなければ、
見ていられませんでした。
あぁ、コロンボさんを集めてしまいそうです。